今回は前回のダイエット報告でも触れた体組成計のお話になります。
正しく測定するために気を付ける事
体組成計または体重計の測定に関して、いくつかのポイントがあります。
これを守らないと毎日量っていたとしてもそれは信頼できない値であるかもしれません。
計測は決まった時間で
まず行ってほしいのが計測するタイミングです。
基本的には同じ時間帯で量ることをお勧めします。
例えばいつもは朝食前に体重を量っていたのに対して、あるときは朝食をしっかり食べたあとに量るとします。これは正しい値になるでしょうか。感覚的に体重は増えてしまうであろうことがわかりますよね。
また、人間は1日を通して体内の水分量が変化するため体重の増減が生まれます。これでは体重の増減が正しく記録できません。
計測は決まった条件で
時間をそろえるだけではなく、特定の条件をクリアして量ることをおすすめします。
まず一つに食後すぐに量らない。体重が増えるだけでなく、食事をすることで体内の水分量が一時的にふえるため体組成も変化することがあります。これは体内の水分量により電気の通りやすさが変わるためです。詳しくは後程。食後であれば2時間はおいてから量りましょう。
そして2つ目に、入浴後や運動後は避ける。上記と同じ理由で水分量が変わるからです。入浴後であれば水分量は増え、運動後では汗をだすため水分量が減ります。
3つ目に、排尿・排便後に測定する。これも体内の水分に関係しますが、そもそも排泄されるものであるためこれを出して量る方が本来の体内の水分量に近づきます。
服装は同じもので
理想を言えば裸ではかるのが一番正しい値になります。家で量る場合はなるべく裸、もしくはそれに近い恰好で量りましょう。
どうしてもそのような恰好で量れない場合(例えば学校の保健室で量っているなど)であれば、同じ服装で量ることで服による重さの変動を減らせます。
素足で量る
重さだけであれば靴下を履いたままで問題ありませんが、他の体組成を量る場合であれば大前提として素足で計測をしましょう。
足裏から流れる微弱電気が流れにくくなり正しく計測ができません。
逆に足裏が濡れている場合は電気が流れやすくなってしまうためそれも正しい計測にならないため、運動後などで足が濡れている場合は拭いてから乗りましょう。
平らで硬い場所において量る
柔らかい絨毯やヨガマットなどの上に置くと体重計がわずかに沈み込み正しい重さを量れなくなります。同様に斜めになった状態の体重計・体組成計に乗ると(本など何か半分だけ下に挟んだ状態など)、力がかかる方向(ベクトル)が体重計に垂直にならず、体重が軽く出てしまいます。
基本的にはフローリングの床など硬いうえで平らな状態で乗ることが望ましいですが、ここでも一つ注意点があります。古い家やマンションの場合、床が軋むところがあれば平らであってもそこの上で量るのはやめましょう。絨毯などと同様にしなった分体重計が沈み込み正しい重さとなりません。
正しく測定するための結論
おすすめは朝起きた後にトイレを済ませ、朝食を食べる前の着替える際に硬い床の上で体重をついでに量ることです。
体脂肪率変化のメカニズム
基本的に体脂肪率の急激な変動は実際にはありません。
変動するということは多くは体内の水分のバランスの問題になります。
体組成で脂肪の量を計るときは体の中の電気抵抗を利用します。これを「生体インピーダンス法」といいます。
測定者の体に微弱な電流を流し、電気の抵抗値を測定します。脂肪細胞は他の細胞と比べて水分が少ないため電気が通りにくい、つまり電気の抵抗性が高くなります。
脂肪が増えれば増えるほど、体全体の抵抗が高くなるため体重における脂肪率が高く反映されます。
しかし、脂肪の量が変わらなくても測定値が大幅に変わることがあります。それが体内の水分の急激な増加または減少となります。
水分が減る場合。例えば運動後や発熱時などでは体の中の水分量が減ります。その結果筋肉も含め電気の通りが悪くなるため体全体の電気抵抗があがり、脂肪の量が本当は変化していないのにも関わらず体脂肪の測定値が増加します。
逆に水分が増える場合。例えば入浴後や食事後の場合は体の中の水分量が増加します。その結果より電気が通りやすくなるため体全体の電気抵抗が下がり、脂肪の量が本当は変化していないのにも関わらず体脂肪の測定値が減少します。
これが体脂肪率の急激な変化の原因となります。
また、上記の条件を満たさなくても、足裏が乾燥している場合は体組成計からの電気信号が入りづらく抵抗が高めになってしまうので、乾燥している場合は軽く湿らせてから計ることをおすすめします。
さいごに
今回は6月の報告の際に体脂肪が高くなったため「何故だ!」と思い体組成計の原理について調べたので共有してみました。
誰かのお役に立てれば幸いです。
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