敬老の日っていつからなんでできたのか?

祝日は1年間で16日あるのをご存じでしょうか?

ちなみに6月は祝日がない月として有名(?)ですが、12月も祝日がなくなってしまいました。

それぞれの祝日にはきちんと意味がありますが、敬老の日はなぜ9月になったのでしょうか。というよりいつからあるのか皆さんご存じでしょうか?

  • 敬老の日が当たり前すぎてあまり考えたことがなかった。
  • 意味なんてあるの?
  • なんとなく9月なんでしょう?

と、思っている方は是非最後までお読みください!

敬老の日の意味

敬老の日は

「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」

として制定されました。

今まで初回を支えてきてありがとうという意味合いのお祝いの日となったわけです。

敬老の日の成り立ち

始まりは全国でのイベント事ではありませんでした。

1947年に兵庫県多可郡多可町八千代区(旧野間谷村)で9月15日に村主催の「敬老会」を開催したことがきっかけとなりました。

この敬老会の趣旨としては

  • 老人を大切にしよう
  • 年寄りから知恵を借りて村づくりをしよう

というものでした。

また、9月15日が選ばれたのは農閑期にあたり9月中旬であれば気候も良いということでこの日が選ばれたようです。

1950年になると兵庫県が「としよりの日」を制定します。

1963年に老人福祉法で9月15日を「老人の日」とし、21日までを老人週間として制定を行い、翌年1964年から実施されました。

1966年に国民の祝日に関する法律の改正があり、「敬老の日」が国民の祝日として9月15日に制定をされました。

2001年になると祝日法改正があり、9月15日が敬老の日ではなく、9月第3月曜日を敬老の日とすることになりました。

その他の由来

実は敬老の日の由来は他に2つ説があります。

養老の滝説

岐阜県の養老の滝に関係する説で内容としては下記の通りです。

貧しい木こりが滝の湧き水を老いた父親に飲ませたところ若々しく元気になった。このことが都に伝わり、717年9月15日に当時の天皇である元正天皇がこの地を御幸。湧き水を「老を養う若返りの水」と称え、年号を養老と改元した。

というのが由来になっているという説です。

聖徳太子の悲田院建立説

593年に生活困窮者や身寄りのない人を収容するための施設である悲田院を大阪に建立したのが9月15日でありこれが起源とする説です。

悲田院は現在の孤児院や老人ホームの役割を担っていたようです。

しかし、聖徳太子が四天王寺建立や悲田院などを設立した記録の乗っている『四天王寺縁起』によると、593年に建てたという記録はあるものの、9月15日という具体的な日付は記載がなかったようです。つまり、この説は後付けの可能性が高そうです。

何歳からが敬老の対象?

当初の「敬老会」では55歳以上の人を対象に行われていたようです。

しかし、今は特に決まりがありません。

ちなみに「敬老会」ができた1947年の平均寿命は男性でいえば60歳に満たないという状態でした。一方現代では男性は81.09歳で20歳以上の差があります。

また、法律での定義としては、65歳以上が高齢者となるためしいて言えばこの年くらいからが対象と言ってもいいのかもしれません。

もちろんその年よりも前に孫ができれば「じぃじ」「ばぁば」と呼ばれ敬われる側になってしまいますが・・・。

日本以外の国にはあるの??

もちろん世界各国にも敬老の日とおなじようなお祝いの日は存在します。

韓国

10月2日が「老人の日」として記念日になっており、10月自体が「敬老の月」で記念月間に指定されているようです。

ただ、普段から高齢者を敬うのが当たり前の思想なので特別なことは行わないようです。

中国

1989年に旧暦の9月9日を「重陽節」と定め、厄払いや邪気を払う日とされていたようです。

「重陽節」は「菊の節句」とも言われ、菊花酒を飲んだり菊の花を飾ったりして過ごし、家族での食事や地域のお年寄りを見舞う行事が行われるようです。

アメリカ

1969年に9歳の少年が大統領に「祖父母へ感謝を伝える日を作ってほしい」と手紙を書いたことがきっかけで作られたといわれているようです。その手紙から10年の問いを経て祝日として制定されました。

アメリカでは「National Grandparents’ Day(祖父母の日)」とされ、プレゼントを送ったり、食事をしたりするそうです。

送られる花としては勿忘草が一般的で英語名を「Forget-me-not」といいます。

意味合いとしては「敬意や感謝の気持ちを忘れない」として贈るそうです。

イタリア

2005年に制定された法律により、10月2日が「Festa dei Nonni(祖父母の日)」として呼ばれるようになりました。

花束や似顔絵を渡すことが多いそうですが、アメリカ同様勿忘草を贈ることが多いようです。これは名前由来というよりもアメリカで贈るのが多いということが影響しているといわれています。

ポーランド

ポーランドでは「祖母の日」と「祖父の日」が分かれて存在しています。

「祖母の日」は1月21日で、翌1月22日が「祖父の日」となっています。

制定されたのは1966年。

花などのプレゼントを渡すことが主流のようです。

国際連合

1990年12月に10月1日を「国際高齢者デー」とすることを採択しています。

イギリス

これといった特定の日は存在しませんが、100歳になった日や105歳になった日、ま最後にれ以降は毎年の誕生日に女王陛下からの祝電が届くそうです。

さいごに

今回は「敬老の日」についてまとめてみました。

皆さんの知識もアップされれば幸いです。

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