今回は家の中でもかなり重要になる収納について記事を作らせていただきます。
一般的な事柄や自分が実際に家を建ててみてよかったなぁと思う点とを書いていきたいと思います。
- 収納ってどれくらいのスペースをとればいいの
- どんなことを注意しておけばいいの
- 1階にはスペースがないから全部2階に設置するのはOK?
といった疑問が解決できたりすれば嬉しいなと思います。
今までの他の家づくりの記事はこちらをご参照ください。
収納の広さの目安
戸建てで考えたときに、収納の面積の広さに1つ目安があります。
それは床面積のうちの12%とされています。
それよりも収納が多くなると、実際に居住するスペースが狭くなりますし、逆に少なすぎると物を置く場所がなくなってしまい、家の中が物であふれかえってしまいます。
ただ、家族構成やもともとの整理整頓具合によってはもっと少なくても十分足りるでしょうし、逆に増えすぎると余分なものまでため込みたくなってしまいます。
収納の形にも注意
一口に収納といってもいろいろな種類があります。
例えば
- 押し入れ
- シューズクローク
- クローゼット
- ウォークインクローゼット
- 物置
- パントリー
- 設置棚
などなど。
シューズクロークのように固定の場所で役割を持っているものもあれば、設置棚のように場所を問わないものもあります。
収納はただ大きければいいというわけではありません。その場所にあった形が必要になります。
クローゼットvs押し入れ
クローゼットといえば洋室、押し入れと言えば和室というイメージがあると思います。
そしてクローゼットよりも奥行きがあって大きいイメージなのが押し入れです。
おおよそクローゼットは60㎝程度、押し入れは80㎝程度の奥行きがあります。
大きいほうがたくさん入りそうなので洋室でも同じ大きさのクローゼットがあってもいいように思えますがそうしないのはなぜか。
クローゼットは基本的に服をしまうことがメインとなっています。画像にもあるようにハンガーポールが設置されハンガーに係った状態で収納ができるため便利です。
このとき服の肩幅分の奥行きがあれば収納としては十分な大きさになります。
肩幅分以上の奥行きがあったとしても、服の奥にも手前にも何もしまえないデッドスペースが生まれてしまい意味がありません。
一方で押し入れでメインとなるのは布団の収納になります。
布団を三つ折りにして入れることが多いと思いますが、このとき奥行きがクローゼットと同じ60㎝程度であるとどうなるか。
布団がしまいにくくなってしまいます。
そのために押し入れは奥行きが長く作られています。
クローゼットvsウォークインクローゼット
この二つの大きな違いは中に入れるかどうかという点にあります。
クローゼットは基本的には部屋の1辺に設置されます。部屋の横幅が限られているので服を多く持っている人や、夫婦の寝室に設置する場合には容量が足りなくなってしまいます。
ウォークインクローゼットであれば中に入ることができるので、横幅は同じでも奥行きを作ることができるため収納量はアップします。
では、すべての部屋のクローゼットをウォークインクローゼットにした方が収納力がアップするのでいいのではないでしょうか。
しかし、そうはなりません。
確かにたくさんしまえるので便利ですが、その分床面積は増えます。他の部屋の面積を圧排したり、収納のために床面積を増やせばそれだけ建築コストは増大します。
各場所の収納
玄関
玄関の収納はシューズボックスとシューズクロークになります。
写真はいずれも我が家のものになります。
シューズボックスには靴だけでなく災害時に必要な一式を入れてあります。
シューズボックスの必要な大きさの計算やシューズクロークについては別の記事に書いてあるためご参考いただければと思います。
キッチン
キッチンで収納といえばまずはお皿をしまうためのキッチンボードが必要だと思われます。
食器をしまうことに特化した食器棚でもいいですが、電子レンジやトースターなどをおいて調理もできるので便利です。
コップやお皿などの食器類の多さで決めるのでもよいですが、スペースに余裕があれば、むしろ設置する電化製品のことを考えて幅を決めるのが良いと思います。
電子レンジや炊飯器、トースター、電気ケトル、ソーダストリーム、ミキサーなどなど様々あると思いますが、前後に配置する形になると使い勝手が悪くなってしまいます。
また、鍋やフライパンなどはシンクの下に十分なスペースを作りしまうことになりますが、料理好きでいろいろなものを持っている場合はそれをしまうことも考えましょう。
それ以外にも買いだめした食品をしまう場所も必要になります。
その際に必要となるのがパントリーや設置棚になります。
我が家の場合はその両方を設置しました。
それが次の写真になります。
パントリーに関しては一条工務店のユニットをそのまま採用です。扉で隠れていますが、左側にももう一列あり単純な高さ調節可能な棚が6段程度あります。
設置棚については高さ調節機能のあるものを採用しています。固定にしてしまうと、入れるものの高さ制限がでたり、無駄に空間ができる可能性を考慮してです。一番下の部分はゴミ箱を設置しています。
パントリーの奥行
パントリーは大きければ大きいほうが食品をしまえるために便利ですが、間口が狭く奥行を深くして容積を稼ぐことはNGです。
手前のものが邪魔になり、奥の物が見えづらくなることや、それにより賞味期限が切れたものが永遠に眠るスポットとなる可能性があるからです。
また、奥行きが深いと、自分の視線と同じ高さの場合はまだいいですが、最下段になると見えづらくなるというデメリットもあります。
リビング
リビングには収納が不要と思うかもしれませんが、実は重要。
収納が少ないとリビングで使う物は収納できずに常に出しっぱなしになり散乱した部屋になってしまうからです。
「他のところの収納にしまうから別にいい」と思われるかもしれませんが、ティッシュが無くなっていちいち2階にとりに行くのも面倒なものです。
また、リビングの場合は収納するものの用途によっても作るべきものが異なります。
ちょっとした掃除道具やあまり見えないようにしたいものに関して言えば次の写真のように扉付きの棚が有用です。この時も奥行がありすぎると奥の物がとれなくなってしまうため注意です。
テレビ周り関係のものや書類関係などはテレビボードを購入することでそこに収納が可能となります。
大きなものを収納したいときには3枚目の画像のように広めのクローゼットタイプの収納をつけることをお勧めします。
我が家の場合は次のような階段下収納や、本棚だけのスペース、リビング内にはキッズカウンター&棚をを作りました。
図面でいうとこんな感じです。
写真はまだ施工中の時の写真ですが・・・。
キッチンの裏にキッズカウンターで勉強ができるようなスペースをつくりそこには備え付けの引き出しが複数あります。
また、その隣には本棚風とさらに横にスライド式の棚を作りました。
スライド式の棚のメリットは、手前の棚をスライドして奥の棚から物をとれるので奥行きを作っても問題ない点。デメリットは大きなものはおけなくなるという点です。
リビング階段の下には次のようなスペースを設け、季節もののグッズや買い置きしているティッシュペーパーやトイレットペーパー、キッチンの収納部分に収まりきらない非常時用のペットボトルの水などを置いています。
本棚は重要な書類を置いておく・・・というわけではなく単に夫婦ともに本が多いためです。
大量の本を処分すればいいのですが、お互いマンガ好きというのもあり・・・。180㎝以上の棚でスライド式のものが5個入っていますが、それでも今となってはもっとキャパが欲しいくらいです・・・。
ただ、リビング内からは見えないためリビング自体はスッキリすることや、テレビボード裏のスペースを利用することで、テレビボードわきの壁に両側ともに扉がつきいいアクセントになっている気がします。(気がするだけですが。)
その写真がこちら。
洗面所
洗面所は基本的にお風呂と隣接していることが多いと思います。
そのため収納すべきものはお風呂の掃除道具(洗剤など)も含まれます。
そのため簡易的に鏡と洗い場だけでなく棚がしっかりあるタイプを選ぶことをお勧めします。
また、写真のように収納が多ければタオルや着替えを置いておくスペースも生まれるため便利になります。
トイレ
トイレの中の収納はコンパクトなものを設置することをお勧めします。
写真は我が家のものですが、奥の棚はトイレットペーパーのストックを入れておく場所になります。
写真には写っていませんが、左側にもう一つ棚があり、そこには掃除用具をいれてあり、掃除のときもそこから取り出せばいいようにしてあります。
全部2階で収納するのは?
「1階のリビングはなるべく広くしたいから全部2階で収納すればいいや」
とお考えの方は注意して下さい。
多くの人が気づくと思いますが、1階のものを2階で管理するのはとても手間です。
例えば、ひな人形や五月人形を1階で飾るのに2階にしか収納がなければ毎年重たいものを上から下へ、片付ける時には下から上へと移動させなくてはなりません。そしてそのうち面倒くさくなり出さなくなっていく未来が見えませんか?
また、消耗品が切れていちいち二階からストックを降ろしたりと無駄ができてしまいます。
1階のものは1階で、逆に2階のものは2階で管理することがストレスのない生活を生むために重要だと思います。
おわりに
今回は収納について記事をかかせていただきました。
どなたかのお役に立てれば幸いです。
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