今回は山田孝之主演の「点」のおすすめを書こうと思います。
今回の作品もAmzon primeで見ることができ、26分程度のショートストーリーになっています。
お時間があるときにぜひ見ていただけたらと思います。
あらすじ
ともえは友達の結婚式のために東京から地元の田舎町に戻ってきていた。翌日に控えた結婚式で振袖をきるにあたり、うなじの産毛をそってもらうために町の理髪店へ向かう。そこは高校時代のかつての恋人・高志が親から引き継いだお店であった。久しぶりに会う二人はどこかぎこちないが、昔話をしながら徐々に昔を思い出していく。そんな中ともえの元に1本の電話が・・・。
タイトルの意味
この映画がなぜ「点」というタイトルなのか。
推察でしかないですが、かつては恋人であった(?)二人の人生という線は重なっていたが、今は「床屋」と「客」という接「点」しかなくなってしまったということなのでしょうか?
えっ、それともうなじの黒子??2回アップされているしな・・・。
作品紹介
ガールズバンドyonigeの『ワンルーム』という歌の歌詞からイメージされて作られた短編映画とのことです。
実際の上映は2017年9月23日からの1週間限定で「シネマート新宿」にて公開されたものになります。
上映時間は26分という短い作品になっています。
個人的感想
ここからは盛大にネタバレがあるためまだ見てない人は読まないでください。
鏡のシール
冒頭で家の鏡台で髪をいじるともえが母親としゃべるシーンがあります。
その後、鏡台の左下に貼られた青耳のウサギとピンク耳のウサギが映し出されます。
なんで?と思いましたが、元恋人のたかしの家の鏡にも貼られていました。
たまたま同じものを貼っていたというよりは、ともえが高志にあげたものという印象を受けます。
それはともえが高志の家の鏡のシールをそっと触るところから連想されます。
懐かしくて触ったということも考えられますが、それなら自分の家の鏡にも貼ってあるのにそんなことはしないかなと。どちらかと言えば「まだ貼ってくれているんだ」という感じの触り方の印象。
きっと子供時代か付き合っていた時に渡したのでしょう。
高志とともえの関係は本当?
二人は幼馴染で高校まで一緒だったということが高志の家の前で明かされます。
そしてその後の雑談で二人が付き合っていたことがともえの口から発せられます。
しかし、高志はともえのことを「写真部」と思っていましたが実際は「吹奏楽部」だったりとあまりしっかり覚えていない印象。
だんだんとしゃべるようにはなったものの初めはぎこちない感じの高志。
そしてなによりも付き合っていたとの発言の直後に高志は黙ってしまいます。すかさずともえは「私だけがそう思っていたのかもしれないけれど」といいますが、やはり黙ってしまったまま。
えっ、ほんとに付き合っていた??
それともともえの今が不倫をしていることを考えると、実はこの時も浮気をされていたのでは??というより本当に「付き合っていた」と思っていたのはともえの方だけなのか??
高志は本当に子供がいる?
高志の家のポストには高志の名前の下に「明子」と「翔」という名前が書かれていました。
恐らくそこに三人の名前入りのポストがあるということは仕事場兼家のはず。
1歳くらいの子供のおもちゃが床屋に置かれていますがこれも変な気がします。
おもちゃや本を店においておく床屋もありますが、さすがに小さい子のものすぎる気がします。
そして、ともえが「でも立派だよ、ちゃんと結婚して、ねぇ、パパになってこうやって見せ継いでいるんだから」
といったときの高志は何も反応せず、むしろ一瞬手が止まったようにも見えます。
すんごく邪推するともしかしたら離婚して子供もいないのではと思ってしまいます。
だからこそ「立派だよ」と言われたときに無言の反応だったのではないかと。
外の声よくきこえるね
どうでもいいことですが、ともえが不倫相手と電話をするために一度外にでていきますが、そんな大きな声ではなさそうなのに結構しっかり聞こえています。
もうちょっと遮音性高めたほうがいいぜと思いました。ほんとどうでもいいんですが。
あんまりイメージとは
この作品は「ワンルーム」の歌詞をイメージしたとのことでどんな歌か気になり調べてみました。(映画の最後に流れている歌なのですが。)
あんまりイメージが合わない気も・・・。
とくに「君の一番になれないけど 君もわたしの一番じゃないよ」という歌詞がありますが、ともえは高志のことをまだ好きなような気がします。
そうじゃなきゃわざわざ前髪を切るの失敗した元カレのとこへいこうとは思わない気が。
そして現在の付き合っているのは妻子持ちの人。高志も一応結婚していそうではありますが同じ土俵なら電話の内容などからも高志の方が上の気も・・・。
「君の一番になれないけど 君はわたしの一番だよ」という歌詞ならあっていそうですが。
さいごに
歌のイメージでつくったという点はおいておいて、ちょっと切なくもあるいい作品だったのではないかなと思いました。
コメント