必ず行う!リスクの分散

お金

今回は投資において必ず行ったほうがいいこととして「リスク分散」を紹介します。

何故リスク分散が必要なのか

「卵はひとつのカゴに盛るな」

投資の世界では有名な言葉です。

かくいう自分も最近学んだのですが・・・。

さて、この意味は次のようになります。

ひとつのカゴにいれているとまっがいち落としてしまった場合卵は全滅してしまいます。

しかし、3つ、4つと入れ物を違えていれば一つのカゴを落としてしまっても他のカゴに入れているものは落ちていないので守ることができます。

これを投資に当てはめるとこうなります。

『1つの会社にだけ投資しているとそこの会社が不況になったら大損をする、分散して複数社に投資をしていれば他の会社の株は無事だから損は減るよね。』

未来は誰にもわかりません。

この会社は絶対成長し続けるから損なんかしないよ。

全財産突っ込んでたくさん利益を得たほうがいいよ。

などと考えていると、その会社にスキャンダルが起こると一気に地獄をみることになります。

そのためにリスク分散をする必要があります。

リスク分散のデメリットは?

物事にはメリットがあればデメリットがあるものです。

今回はまずデメリットからお話をします。

ズバリ言えば、リスク分散をすることでリターンが低くなってしまう可能性があることです。

例えばA社に100万円、分散のためにB社にもC者にも100万円投資していたとします。

A社の株が1.5倍になったとします。その場合100万円が150万円となり50万円の儲けになります。

これがA社だけに300万円とすればA社の株が1.5倍になれば450万円となり、150万円の儲けになります。

このように儲け(リターン)が少なくなります。

リスクにはどんなものがあるか

リスクにはどんなものがあるでしょうか。

  • 価格変動リスク
  • 為替変動リスク
  • 金利変動リスク
  • 信用リスク

などがあります。

価格変動リスク

価格がかわることで資産の価値が上下するリスクで、例えば業績不振などで株価が下がることをさします。

為替変動リスク

為替変動によって円建ての資産価値が変化するリスクです。円高になるとドルが安くなるため株価はかわっていなくても相対的に円換算すると価値が減ります。

例えば、10ドル分の株をもっていたとして、1ドル150円であれば1500円の価値ですが、1ドル120円と円高になれば1200円の価値になってしまいます。

金利変動リスク

金利が変動することで債券価格が変動するリスク。

債券の価格は金利と反対の方向に動くため金利が上昇すると債券の価格は下がります。

市場金利が高くなると低い金利の債券を売って、もっと有利な投資をしようという人が多くなるからです。

信用リスク

こちらは投資した先が倒産や破綻をすることによって資産が失われるリスクをさします。

倒産をすれば株もただの紙切れ(今は紙の有価証券ではありませんが)になってしまいます。

リスクを分散する方法は?

ここからが本題です。

0か100かのリスクを取れる人は分散をする必要がありません。(お金が有り余っている人や、逆に一発逆転を狙わないと生きていけない人など。)

しかし、多くの人は「お金を安全に増やしたい」と思っているはずです。

そんな人は分散をしてリスクを最低限に抑えましょう。

大きく分ければ次の3つの分散の方法があります。

  • 資産の分散
  • 地域の分散
  • 時間の分散

それぞれの解説を行っていきます。

資産の分散

これは上記にもしるした例で考えていただければわかります。

資金を1つの投資先にすることでリターンは大きくなるかもしれませんが、暴落すれば一気に資産が半分、1割となってしまう可能性があります。

そのため投資先を1つではなく3つ4つ5つと数を増やすことで、どこか一つが大損をしても全体的には1割程度の損失ですんで良かったねとする方法です。

また、株式と債券とをもつことで同じ経済環境でも異なる動きをするため互いの損失を補ってくれることができます。

地域の分散

こちらは投資先をさらに大きな枠でとらえて国ごとなどの地域で考えるやり方になります。

例えば日本の中だけに投資先を限定することを考えてみます。

日本の景気が悪くなれば、日本の企業はおおむね業績不振となります。

その結果、日本の中だけで投資をするとたとえ100か所に分散させていたとしても100社ともに株価が下がる可能性が大いにあります。

そのため、日本だけでなくアメリカや中国、インドなどのように色々な地域にも投資することで、日本がたとえ景気が悪く株価が下がっても、他の国の景気が変わらない、または上昇すれば損失が防げるよね、という考え方です。

時間の分散

上記2つが場所を分散して大きな損失を減らそうとするものに対して、こちらは同じ投資先に対してまとめて投資をするのを避けましょうという考え方です。

例えば、まとまったお金を一括で投資するとどうなるでしょうか。

安値で買えれば株価が上がれば大きな利益を生むことができます。

例えば1株100円で100万円分かったとして、1株150円に上がれば150万円の価値になるため50万円の利益が見込めます。

一方で万が一高値で買ってしまった場合はどうでしょうか。

例えば1株100円で100万円分かったとして、株価がさがり1株50円になれば50万円の価値になってしまい、50万円の損失となります。

これを時間の分散で買った場合を考えます。

計算の都合でわかりやすくするため上記と同じで最終的に1万株もつことにするやり方では、

100円の時に50万円を出して5000株、75円の時に37万5千円を出して5000株とします。合計で87万5千円で1万株になり、これが1株50円に下がれば50万円の価値になったとすれば損失は37万5千円で済みます。

今度は同じタイミングで100万円をすべてつぎ込んだ場合を考えると、

100円の時に50万円を出して5000株、75円の時に50万円を出して6666株を購入したとします。合計で11666株となり、これが1株50円に下がれば11666×50=583300円の価値となり、損失は約42万円となります。

いづれにしても一括で購入するよりも損失した額は少なくてすみます。これが時間の分散です。

ちなみに後者のように常に一定金額を定期的に購入する方法を『ドル・コスト平均法』といいます。

さいごに

今回はリスク分散の考え方について照会をしました。

自分はオルカンしか購入していないので1つの銘柄になりますが、これはこれで分散がされているので自分の中でよしとしています。

これについては次々回くらいの記事で。

コメント

タイトルとURLをコピーしました