『ウィッシュ』のすすめ~Disney100周年記念作品~

本・映画

今回はDisney+で4月26日に解禁された最新Disney映画『ウィッシュ』の紹介となります。

このウィッシュはDisney100周年の記念として作られた作品。

つい最近自分も見てディズニー映画っぽいと感動したためご紹介です。

個人的感想ではネタバレを含んでいるのでまだ見ていない方は見ないでください。ぜひネタバレ前に鑑賞を!

ストーリー

舞台はどんな願いも叶うといわれる島国ロサス王国。

マグニフィコ王とその妻アマヤ女王によって建国されました。

マグニフィコ王は国民たちの願いを叶えるために魔術を学びます。

国民たちは18歳になると王に叶えてもらいたい願いを王に差し出し、月に一度の儀式で王の魔術によってその願いがかなえられます。

しかしその代償として、差し出したその願いの記憶は失ってしまうのでした。

ヒロインのアーシャは17歳。マグニフィコの見習いになるべく面接の準備をしていました。

マグニフィコとの面接がすすみ、アーシャはマグニフィコにあるお願いをします。

それは100歳を迎えた祖父サビーノの願いを叶えてもらいたいということ。

しかしマグニフィコはそれを拒否します。それはなぜなのか。

アーシャはサビーノの願い以外にもかなえられない願いがいくつもあることを知ります。

アーシャはマグニフィコが叶えない願いを本人に返すように進言しますがそれもかないません。

アーシャが家族にマグニフィコが自分たちをだましていることを話すと、逆に諫められてしまいます。

アーシャは願いの木に逃げ込み星に自分の願いをかけると、擬人化された星がそらから落ちてきました。

その星・スターには魔法の力があり、アーシャはマグニフィコから願いを奪還することを決意し立ち向かっていきます。

タイトルに込められた意味は

『ウィッシュ』というタイトルはもちろん「願い」「願う」という意味です。

ストレートですが、今回の映画にピッタリなタイトルだと思います。

ちょっとここで深堀するとネタバレしてしまうのでより詳しくは「個人的感想」で書かせていただきますが、あらすじにもかいたようにこの国の人は18歳という大人になった時に願いを王に差し出しています。

願い、つまり自分の夢は本来自分で叶えるべきであるもののはず。

それを王とはいえ他人に預け、自分はその夢を、何を願っていたのかを忘れさせられてしまうのです。

将来に夢や希望を抱いていた子供が、大人になり現実を知り夢や希望ではなく現実を生きることに必死になるように。

18歳というアメリカでもそして日本でも成人とみなされる年齢で願いを差し出す設定は上記のようなことを風刺しているのかな、そして願いを大人になっても取り戻そうよということを意味してのタイトルなのかなと推察をしています。

作中挿入歌

今回の作中での楽曲は以下のようになります。

  • 『Wedcome to Rosas/ようこそ!ロサス王国へ』
  • 『At All Costs/輝く願い』
  • 『This Wish/ウィッシュ~この願い~』
  • 『I‘m a Star/誰もがスター!』
  • 『This Is The Thanks I Get?!/無礼者たちへ』
  • 『Knowing What I Know Now/真実を掲げ』
  • 『This Wish(reprise)/ウィッシュ~この願い~(リプライズ)』
  • 『A Wish Worth Making/かけがえのない願い』

となります。

個人的にはやはり『This Wish』とそして『This Is The Thanks I Get?!』が好きです。

『This Wish』は今回の看板ともいえる歌だと思います。そしてこれが前章でも書いたテーマに沿っての歌です。英語が苦手なので何とも言えませんが、日本語版の歌詞はとてもいいと思います。

そしてこの歌を歌い終わりスターが現れます。まさに「希望の光」という感じの演出ですね。

『This Is The Thanks I Get?!』は甲冑の頭をけるタイミングで内容がかわりますよね。前半は自分の自画自賛の曲だったのが、そのあとは他人を責めるような内容。

振り切れていて好きです(笑)

個人的感想

以下はネタバレを含みますのでまだ見てない人は読まないでください。

マグニフィコ王

始まったばかりはいい王のような顔をしていましたが、あっという間に悪役の顔をのぞかせた彼。

正直頭はいいなぁと思いました。みんなの夢を集めてそれを選別して叶える叶えないを決めるやり方。

自分の立場を危うくするようなものは叶えずに手元に置くことで、その夢を叶えさせないどころかそれ自体を忘れさせる。

反乱の目を事前につぶすのにはいい作戦かと。

ただ、抜けているところも多々ありましたよね。

まず第一になぜ主人公にあっさりばらしてしまうのか??

サビーノの願いを叶えてほしいという願いさえうまくだまして回収したり、今回は別の人の願いを叶えるから無理であることを伝えてはぐらかしてしまえばよかったのに。

そして作業するための秘密の部屋的なところにあっさり他の人に入られてしまうのはいかがなものかと思いましたが、まぁ話がすすまなくなってしまうから仕方がないかと(笑)

でも、どのタイミングで独裁方向に舵をきったのかは知りたかったかも。

スター

『This Wish』を歌い終わったタイミングで突如空から降ってきた彼。

前の章でもいいましたがまさに「希望の光」という感じの演出で現れた彼。

登場シーンはいたずら小僧という印象を得ました。

そんな彼は基本光っていますが、マグニフィコ王の部屋に忍び込んだ時その光でよく見つからなかったなと思わされました。いや、普通見つかるでしょう。そのあとのアーシャの家にマグニフィコが押し入ってきたときも、暗くなった後に隠れたからばれそうだけど・・・。

サビーノ(サバ)

サビーノの年が100歳なのはやはりDisney100周年を意識しての設定なのでしょう。

願いが戻ってきたときに「誰かの心を動かせるかわからないが、やれるだけやってみる。それで十分だ」という発言や、ボートで戻るときの「だが、気合はバッチリだぞ」と言う発言は今後のディズニーをまだまだ盛り上げるというメッセージでしょうか?(考えすぎか)

ところで、アーシャ17歳でサビーノ100歳で83歳差。

祖父という設定はなかなかむりがあるような気も・・・せめて曽祖父では・・・。

作中を通して

「タイトルに込められた意味は」でもかきましたが、今回のメインテーマは「願い」。

18歳という成人した年に願いを王に預ける風習のロサス王国。

王に預けて自分の願いを忘れてしまう、王に叶えてもらってやっと思い出せるという仕組み。

まさに他力本願で願いを叶えるという構図。

本当にそれは幸せなのでしょうか。

作中では新たに2人の願いが回収される場面がありましたが、願いを出した後の二人の顔は複雑な顔をしています。決して「心軽やか」ではなさそうでした。

それはそうでしょう。大事な願い、夢を喪失してしまったのですから。

Disneyはその構図を批判、というか警鐘をならしているのかなとも感じました。

皆さんも小さいときは色々な夢があったと思います。いつの間にか大人になるにつれて現実的になってしまい、叶えるのが難しい夢に自ら蓋をしていないでしょうか。

作中でいえば空を飛びたいという夢、大きな船を操縦する夢、おそらく高い山へ登頂する夢、それは握りつぶされてしまいました。

大人になってからも夢を持っているという人も、自分で能動的にそれを叶えるためにうごけているでしょうか?他力本願になっていたり、あいまいとしている夢になっていないでしょうか。

今回の作品では最終的に国民全員が立ち上がり、マグニフィコ王からそれぞれの願いを取り戻しています。

自分の願いが、思い描いた夢を取り戻した時の国民の顔はとても満ち足りた顔で描かれていました。

夢を持ち続けることが幸せにつながるというメッセージでもあると思います。

とてもDisneyらしい映画であり、100周年にふさわしい内容だと個人的には思いました。

さいごに

今回は『ウィッシュ』の紹介をさせていただきました。

皆さんもこの映画をきっかけに自分の夢を思い出して、それを叶えるために行動をしてみるのはどうでしょうか。

あきらめずに夢を持ち続けましょう。

そうすればその願いは今日よりももっと輝くものになるでしょう。

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