では前々回のお金の記事でかかせていただいた「分散」について、ファンドの代表格となる『S&P500』とオールカントリー・通称『オルカン』どちらにどんなメリットがあるかを見ていきましょう。
S&P500、オルカンってなに?
S&P500もオルカンもいづれもファンド名になります。
ファンドというのは投資家からお金を募り、その資金で投資や事業を行い収益を還元する仕組みです。
S&P500
S&P500はアメリカの代表企業500社の株の抱き合わせパックだと思ってください。
そのため1つのファンドに投資をしますが、実際は500社に投資されているため資産の分散になります。
500社なので均等に0.2%ずつ割り振られるかというとそうではありません。
上位10銘柄だけで全体の26%程度を占めています。
例えばApple社には6%、Amazonには4%など、傾斜がかけられています。
オルカン
一方、オルカンは「オール・カントリー」つまり全世界の株となります。
といっても全世界193か国すべてが入っているわけではありません。
実際は47カ国程度となります。
では各国均等に2%割り振りかというとそうではありません。
アメリカだけで60%以上を占めます。
オルカンを購入すると、資産の分散とともに、地域の分散もできます。
共通のメリット
いずれも分散をするという点では共通してメリットとなります。
また、アメリカの経済が成長すれば、アメリカの国だけの株の集合体であるS&P500も、アメリカの比率が高いオルカンでもどちらにしても儲けが出ます。
そして、こちらが何もしなくても銘柄を自動で組み替えてくれるため手間はかからずに儲けを教授することができます。
低迷してきた企業は切り捨てられ、勢いがいい会社を組み入れてくれるので安心ですね。
S&P500のメリット
アメリカの成長があればオルカンも儲けがありますが、なんといっても100%アメリカ企業に投資しているS&P500の方が上昇幅は大きいです。
世界経済を牽引するアメリカに投資することが、長期的ににみて安定した高いリターンを得ることにつながります。
今のところ過去100年の間で3年以上連続でマイナス成長になったことは3回しかありません。
また、コロナや戦争などを経験してもすぐに元の値を超えてくるのです。
オルカンのメリット
1987年以来のリターンは年率7.64%と安定して好成績です。
S&P500と異なり、アメリカ以外にも分散投資をしているため、今後仮にアメリカの経済が落ちたとしても、影響はうけるものの、他の国の経済がおちなければ持ちこたえることができます。
共通のデメリット
いづれも外国株となるため為替のリスクはでてきます。そのため為替相場の変動によって投資元本や利益が増減する可能性がありあmす。
投資会社に委託するため管理費がかかります。ただ、きちんと選べばそこまで高い管理費ではありません。
オルカンとS&P500 どっちがいいの?
結論どっちがいいという明確な答えはありません。
各々がどう考えるかによります。
今後も一生(少なくとも自分が投資している間は)アメリカ経済が一番の存在と考えるなら100%アメリカの会社で構成されたS&P500の方がいいです。
一方、アメリカを脅かす別の国が近いうちにでてくると考えるなら、様々な国に分散投資しているオルカンの方が優位にたつでしょう。
未来のことは誰にもわからないため、どちらが正解ということはありません。
個人的にはリスクを取りたくはないためS&P500ではなく地理的分散もできるオルカンを推しています。
さいごに
今回はとてもざっくりとかかせていただきました。
今後S&P500に投資するかオルカンに投資するか(はたまた全く別のものに投資するか)はそれぞれの考え方によるので、迷いすぎて始められないよりは直観で選ぶのも大事になってくると思います。
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