今回は2025年7月18日から全国で放映が開始された「鬼滅の刃」の最新作、『鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座(あかざ)再来』を見てきたのでその感想を交えて書いていこうと思います。
いよいよ最終決戦に近づいていく今回の作品。映像のきれいさや音響など是非劇場で見たほうがいいと思います。
記事の前半にはネタバレ要素はないようにしますが、後半は個人的な感想を書いているのでがっつりネタバレとなります。
ネタバレ嫌な人は感想のところは読まないことをおすすめ。

あらすじ
炭を売って生計をたてていた竈門家。ある日主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)は炭を売るために人里へ降りていた。次の日家に帰ると一家は鬼によって惨殺されていた。唯一息があった妹の禰󠄀豆子(ねずこ)をつれだすが、禰󠄀豆子は鬼化してしまう。人間に戻すために鬼狩りの組織「鬼殺隊」隊士で水柱の冨岡義勇(とみおかぎゆう)の紹介で鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)の元で修行を受け、鬼殺隊に入隊。鬼殺隊には9人の柱と呼ばれる上級の隊士がいた。
入隊後、仲間である我妻善逸(あがつまぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびらいのすけ)らとともに鬼を倒していく。鬼にも階級があり、十二鬼月と呼ばれる上弦の鬼・下弦の鬼がいた。炭治郎たちは下弦の伍、下弦の壱を倒していく。しかし、下弦の壱との戦いの最中に上弦の参の猗窩座が現れ、共に戦っていた炎柱の煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)は倒されてしまった。その後上弦の陸、伍、肆と立て続けに鬼を撃破。
最終決戦に向けて隊士全体の力の底上げのために合同強化訓練である「柱稽古」を行い準備をすすめていた。そんな中で鬼殺隊の本部である産屋敷邸が鬼の始祖である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)により襲撃されてしまう。しかしこれは、鬼殺隊当主の産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の策略であり、無惨をおびき出し倒すための罠であった。
しかし、残存する柱7名と炭治郎で襲い掛かるも無惨を倒すことはできず、新たな上弦の肆・鳴女(なきめ)の能力により、他に散らばっている鬼殺隊隊士とともに鬼の本拠地である無限城へと引きずりこまれてしまう。
無限城には無数の鬼たちがおり死闘がはじまっていく。そして、その中には炭治郎の目の前で炎柱の煉獄さんを倒した上弦の参・猗窩座や、我妻善逸の兄弟子で新しい上弦の陸・獪岳(かいがく)、そして蟲柱・胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)の仇敵の上限の弐・童磨(どうま)の姿があった。
タイトルの意味
今回のタイトル、『鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座再来』ですが、原作ファンや過去作を見ている方、あらすじを読んでくれていればわかるように、猗窩座は過去に一度出てきたキャラ。
そう、鬼滅の刃の最初の映画作品である「無限列車編」で一度でてきています。
その猗窩座が再びあのキャラの目の前に現れます。
そして、「無限城編」は3部作であることが明言されておりその1作目。まだ、このあとに2作は見れるかと思うとわくわくします。
鬼滅の刃とは
今更こんな説明はいらないかもしれませんが、まだ原作を読んでいないよという人の為に。
週刊少年ジャンプにて2016年から2020年まで連載をしていたマンガで、あらすじにあるように鬼狩りをする主人公を描いた漫画になります。
単行本は2025年7月時点で2億2000万部を突破する人気。売上でも数々の記録をもつ作品になっています。
20219年にテレビアニメ化をされたのち2020年に「無限列車編」が公開され、興行収入で「千と千尋の神隠し」を抜き日本歴代興行収入1位となっています。
まだ読んだことのない人は右のページからどうぞ。

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個人的感想と見どころ
ここからは盛大にネタバレがあるので注意してください。
圧倒的な映像
今回の映像も過去作同様にアニメーション制作はufotableが担当。
以前までの作品でもそうでしたが、今回はさらに輪をかけて戦闘シーンがすさまじく感じました。また、それだけではなく無限城のその広さを表現するのがうまいと感じました。
今回は大小合わせて色々なところで戦闘がありました。
まずはそれぞれの柱たちのモブ鬼との戦闘から始まり、「胡蝶しのぶVS上弦の弐・童磨」、「我妻善逸VS上弦の陸・獪岳」そして今回メインの「竈門炭治郎&冨岡義勇VS上弦の参・猗窩座」。
蟲の呼吸のエフェクトも綺麗だったし、善逸のオリジナル技・雷の呼吸漆の型「火雷神」が出るところも迫力あり興奮。善逸の場合は一つの型しか使えなかったのに自分の型を作ってしまったというところにも興奮をするのですが。
そして、やはりメインの猗窩座戦。肉弾戦のスピードや威力が伝わってくる展開の速いバトルシーンは圧巻でした。その中で対照的な炭次郎の闘気を消したゆっくりのスピードからのあっという間に首を切断するシーンは、ぼーっとしたような顔をしているのに恐ろしさを感じる雰囲気・・。
5つの強い力
作中で途中から気になっていたのが、産屋敷輝利哉(うぶやしききりや)(御館様の息子)の発言。
愈史郎の血鬼術を借りて、広い無限城の中を烏を飛ばしてその構造を探るとともに、鬼の発する光でその強さを抽象的にとらえることができるようになっていました。
そんな中で「5つの強い力」。
最初は、まだ戦っていない上弦の壱・弐・参の三体と、新しい上弦の陸、そして鬼舞辻無惨の5人だと思っていましたが、原作とは違い輝利哉は無惨の居場所がわからずに烏を飛ばし続けて探っていました。
あれ?4つじゃない??ミス??とモヤモヤしていたのですが、そういえば鳴女さんも新しく上弦の肆になっていたんでした。自分映画終わるまで忘れていました。
猗窩座の過去編
鬼滅の刃で良いところ(?)は敵にもそれぞれの過去がありそれが描かれるシーン。
そして中には半天狗のようにどうしようもないのもいますが、猗窩座の過去は「悲劇」という印象です。
父親の看病をし、お金がないから盗みをするしかなかった子供時代。父親のための盗みだったのに、何回も罪を犯す子を思い自死をする父親。孤児になり荒れた生活の中で救いの手を出してきた道場の師範の元に身をよせ、その娘の看病をしながら生活。そして娘の病気がよくなり、2人は夫婦になることに。その報告のため父親の墓参りに行った帰りに師範とその娘が近くの道場の手にかかり毒殺されてしまう。そして復讐で敵対道場の全員を惨殺し、その噂が無惨の耳に入り強制的に鬼化させられてしまう。
強かったにも関わらず大事な人を守れなかった悔しさを抱きながら無惨に鬼化させられてしまった猗窩座。より強者との手合わせを行いより強くなろうとし弱者を嫌う鬼。
そして戦いの中で炭治郎と師範を重ね合わせて昔の自分を思い出し、本当に殺したかったのは自分自身だと気づいてしまう。猗窩座の最後の攻撃は敵である炭治郎・義勇に向けてではなく自分自身に向けて技を放ち瀕死の状態に。それでも鬼として再生してしまうのを「もういい」と拒否する中、無惨の語り掛けで再度再生に向かい、最後は市販の娘・恋雪の幻影が現れ体の再生を拒否する力が強くなり最期を迎える。
鬼の過去回想の中でぶっちぎりで一番感動(というか悲しく)するのは猗窩座じゃないでしょうか。
あのキャラの死
今回の無限城編ではしのぶさんがやられてしまいます。原作も読んでいたので知ってはいるのですが、やはり衝撃的ではありました。
しかも序盤での早期退場となってしまった(次回作でまた出るだろうとしても)ので、原作を読んでいないと「柱なのにあっけなくやられてしまうことがあり得る」という印象をかんじてしまうことでしょう。
次も、その次の戦いでも柱がやられてしまうのを考えると今から気が思い・・・。
モブキャラたちの活躍
今回の映画ではモブキャラたちの活躍も。
柱たちを無惨のもとへいかせるために雑魚鬼たちを引き受け盾になったりと、いままでなら柱たちに助けられていたであろうモブたちの成長をみることができます。
「柱稽古」をやった甲斐があるというもの!
個人的には村田さんが技を繰り出して鬼を倒すシーンは感動。成長したなぁという(笑)
さいごに
今回は『鬼滅の刃 無限城編第一章 猗窩座再来』について記事を書いてみました。
ところで、めちゃくちゃ長いこの映画、おしりや腰が死にかけた人は他にもいたはず・・・。
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