土地購入後の注意点、歩道の切り下げ工事にかかる費用は?

前回土地を購入するにあたっての建築制限などの注意点をまとめてみました。

今回は建築の制限ではなく、購入する前は意外と気にせず、購入した後にきになってしまう縁石の除去や歩道切り下げについてまとめてみます。

家に駐車場を作らないよ~という方は関係ないので飛ばしてください。

駐車場から出入りするために

家を建てるときに様々な問題にぶつかりますが、駐車場の問題もその一つ。

せっかく気に入った土地を見つけても駐車場予定地から道路に出る間に障害物があることがあります。

その障害物とは?

答えは駐車場と道路までの段差や縁石です。

さすがに間取りの相談の時点でハウスメーカーから指摘をされますが、段差ならまだしも縁石は乗り越えて出入りするわけにはいきません。

また、歩道と駐車場の段差に対して写真のような段差プレートを使用している場合がありますが、自転車や歩行者がつまづきけがをした場合は設置者が法的に処罰を受ける可能性があるようです。

かといって段差をそのままにすればタイヤの消耗や段差の乗り降りにより車体の下が傷つくなどの可能性があります。

では、どうすればいいかというと切り下げ工事を行うことになります。

切り下げや縁石除去するにはどうすればいいのか

まず始めに、勝手に行うことはできません。

道路は公共のものなので自治体への申請が必要となります。

それがたとえ自分の土地と歩道を分ける段差であったとしても、それは歩道側にあるため勝手に削ることはできません。

申請に必要な書類や手続きは

歩道切り下げ工事に関して、道路を管理する市町村や県の担当に提出する書類には以下のようなものが必要のようです。

  • 道路工事施行承認申請書
  • 申請理由書
  • 位置図
  • 平面図
  • 正面図
  • 断面図
  • 現状写真
  • 交通安全対策図
  • 工事仕様図
  • 求積表
  • 誓約書
  • 同意書

かなりの種類の書類が必要になることがわかります。

手続きとしては

  • 役所担当者との打ち合わせ
  • 道路管理者への申請手続き
  • 警察署への道路使用許可の申請

といくつもの手続きが必要となります。

簡単に済ますには

書類や申請など手続きが面倒くさそうなのは一目瞭然です。

しかし、場合によってはこれらのやり取りをやらなくていい場合があります。

それは「ハウスメーカーにお願いする」。

実際自分は家の間取りを決めたときに駐車場のスペースも決めています。その際に担当から申請を提案されやってもらえたというのがあります。

すべてのハウスメーカーが代行してくれるかはわかりませんが、試しに頼んでみるのも一つかと思います。

どれくらいの幅を切り下げられるのか。

調べた限りでは一般的には4mないし4.2mのようです。

ただ、これは申請する市町村によっても変わってくると思われます。

というのも、自分の場合はハウスメーカーの人もおどろいていましたが、10mほどの幅を切り下げることができました。

費用は?

費用は全額自己負担となります。

市町村や県のものですが、それを許可は得ているとはいえ変えさせてもらうという立場なので自己負担なのかもしれません。

ちなみにうちの場合は約10mを単純に切り下げた場合で22万円ほどかかっています。

一般的に4.2mを切り下げるだけでも30万程度はかかるようなので地域差もありそうな気もします。

また、切り下げ範囲に木が植えてあったり、電柱があるとそれをどかさないといけなくなります。

その場合、さらに工事費用は上がってしまいます。

電柱であれば10万円~20万円程度、樹木であれば30万円程度とするものを見かけますが、これもまちまちだと思うので市町村の窓口での確認が必要だと思います。

さいごに

今回は歩道の切り下げについて記事にしてみました。

意外と見落としがちというか言われないと思いもしない出費です。

このような隠れコストが他にもあるので順次ご紹介できればと思います。

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