泡盛の製法と定義、焼酎との違いは?

雑記

記念すべき200記事目は大好きなお酒の記事になりました!

ということで、今回は沖縄旅行と言えば泡盛ということで泡盛について記事を書きたいと思います。

※沖縄には6年ほど行っていません。

  • 泡盛ってどうやって作られるの?
  • 定義があるの?
  • 焼酎とはどう違うの?

といった疑問が解決できる記事になればと思います。

泡盛の製法

洗米

原料となるお米を洗います。

主に泡盛ではタイ米が使用されていますが、近年では日本米を使用するものもあります。

浸漬

洗った米を水に漬けます。おおよそ30分前後水に浸し、芯までむせるようにするようです。

米蒸

米を蒸気で蒸します。蒸すことでデンプンやタンパク質を消化しやすい状態にします。

現在の主流となっている方法ではここまでの工程を連続に行える機械に入れて行ってしまうようです。

製麹

蒸した米を冷まし、適温に下がったところで黒麹菌を加えます。

混ぜ合わせたのち、黒麹菌を米の奥まで浸透させるため約2日程度寝かせます。

仕込み

米麹と水、酵母菌をタンクにいれて混ぜ合わせアルコール発酵を行います。

2週間程度たつとアルコール度数18%程度のもろみが出来上がります。

蒸留

仕込み終わったもろみを蒸留器で熱を加え、アルコール分だけを抽出します。

泡盛の場合単式蒸留器で行います。

濾過・瓶詰

蒸留後の泡盛を濾過して貯蔵・瓶詰を行い出来上がりです。

泡盛の定義

泡盛を名乗るためには4つの定義があるようです。

  1. 黒麹菌を使用
  2. 原料に米を使用
  3. 全麴仕込み
  4. 単式蒸留

黒麹菌を使用

泡盛では黒麹を、日本酒では黄麹を、焼酎には白麹が使われます。

黒麹は高温多湿の沖縄の環境でも繁殖に向いており、クエン酸を生成し雑菌の繁殖や腐敗を防ぐ力があるようです。

原料に米を使用

泡盛の原料には米を使用します。

前述の通り、基本的にはタイ米を使用していますが、日本米を使用するものも増えてきているようです。

タイ米は黒麹との相性がよく、アルコールへの変換率が高いようです。

全麹仕込み

日本酒などでは仕込みを行った後にに主原料を追加したりすることがありますが、泡盛ではそれは行わずに一度で仕込みを追えるようです。

二次仕込みをすることで濃度がさがり雑菌の繁殖につながるのを避けるための用です。

単式蒸留

単式蒸留では、一度で成分全てを取り込むため風味豊かなお酒になります。

焼酎との違い

泡盛は酒税法では「単式蒸留焼酎」に分類されるため焼酎の仲間ではあります。

太平洋戦争後に沖縄が本土復帰したときには泡盛は焼酎乙類に分類され、種類表示でも「泡盛」を使用することはできませんでした。

しかし、1983年に特例として「泡盛」の表示が認められてからは焼酎と泡盛が明確に分けられるようになりました。

さて、そんな焼酎と泡盛は何が違うのか?

前述もされていますが、改めてその違いを下にまとめてみました。

泡盛焼酎
製麹主にタイ米を使用米や麦など様々
仕込み全麹仕込み一次仕込みまたは二次仕込み
蒸留単式蒸留単式蒸留または連続式蒸留
麹菌黒麹菌白麹菌または黒麹菌

焼酎で黒麹菌を使う時は芋焼酎が多いようですが、それ以外でも似た部分は多く存在します。

そのため泡盛はやはり焼酎の一部ではあるけれども決まった製法でおこなわれるものであるよという感じでしょうか。

さいごに

今回は泡盛についてまとめてみました。

誰か一人でもお役に立てて入れば幸いです。

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