年末の掃除に向けて、重曹・セスキ・クエン酸の使い方やNGについて

早いものでもう今年も2か月になってしまいました。

年末と言えば大掃除。

「クリスマスが終わったら大掃除の準備だ!」と思っている人も多いかと思いますが、そこからの準備で大丈夫??

  • 掃除って何すればいいんだろう
  • どんなものが必要なんだろう
  • 重曹ってよく聞くけど何にでも効くの?

といった疑問もあるでしょう。

今回はお掃除でよく聞く「重曹」や「クエン酸」、そして「セスキ」について調べてみたので共有できればなと思います。

そもそもなぜ重曹たちが掃除効果があるのか

長い間使用し続けたコンロの周りや換気扇周り、そしてお風呂場の床や浴槽など大掃除ではやらなくてはいけないことがたくさんあります。

そもそもなぜ、重曹などが掃除に使われるようになったのか。

汚れはそのままではきれいに落ちることはありません。

汚れがきれいに落ちるときは、その汚れが中性になり浮くことできれいに取り除くことができます。

つまり、酸性の汚れにはアルカリ性のものを、アルカリ性の汚れには酸性のもので対応することがきれいに仕上がる秘訣になります。

重曹の場合は弱アルカリ性なので、酸性の汚れ、例えばコンロ回りなどに使用することで効果が高まります。

3つの違いについて

よく掃除のアイテムとして聴く重曹たちですが、これ一つだけあればOKということではありません。

3者3様でそれぞれの特徴があります。

まずは重曹、クエン酸、セスキの3つの違いについてザックリと解説です。

液性特徴使用例
重曹弱アルカリ性研磨剤的な効果もあり焦げ付きや茶渋などの清掃
クエン酸酸性粉のままでもスプレーでも可能水回りや除菌目的
セスキ弱アルカリ性水に溶けやすいためスプレーで油汚れ

簡単にそれぞれの特徴をまとめたものが以上になります。

次からはそれぞれの特徴について解説していきます。

重曹について

そもそも重曹って?

炭酸水素ナトリウムというのが別名。

水に溶けるとNaとHCO3とにわかれます。後者が弱アルカリ性となっています。

人の体にもそんざいするものであり、触っても大きな害はなく化学洗剤よりも安全ではあります。

重曹の活躍場所

重曹は上で書いたように「弱アルカリ性」のものになります。

そのため、油汚れや皮脂汚れ、手垢など酸性の性質をもつものは重曹によって掃除することできれいにすることができます。

また、重曹は軽い研磨剤としての効果もあるため、浴室タイルの頑固な汚れなどにも効果があります。

さらに、重曹は脱臭作用もあります。酸性の匂いを中和して無臭にしてくれるため、靴箱の中などに入れておくと匂いの発生を抑えられます。

以上の特徴から、台所の油汚れや調理器具の焦げ付き、排水溝のぬめりとりや水垢などに使用をすると効果的です。逆にアンモニア汚れがメインのトイレ掃除ではお互いがアルカリ性となるため不向きになってしまいます。

重曹の使い方

重曹は次の3つの使い方があります。

  1. 粉末のまま:汚れにふりかけてこすり洗いをします。濡らせないものにも有効。
  2. ペーストで:壁面の汚れや頑固な汚れの時に使用します。重曹3に対して水1の割合で溶かします。
  3. 水に溶かす:液状にしてスプレーで吹きかけて使用します。水500mlに対して小さじ2杯で作ります。

重曹のNG例

前述したようにアリカリ性の汚れに対しては効果を発揮しないためNGとなります。

他にも

  • アルミや銅⇒黒く変色してしまう
  • フローリング⇒ワックスがはがれる可能性あり
  • 木や畳⇒黄色いしみになる可能性あり
  • 漆器・宝石・大理石⇒傷がつく可能性がある

といった作用を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

クエン酸について

そもそもクエン酸って?

柑橘系に含まれている酸味の成分になります。「酸」とかいてあるように酸性の物質です。

市販のクエン酸はトウモロコシなどのでんぷんを発酵させて作っているようですよ。

そのため、自然由来であり安全性は重曹同様に高いものになります。

クエン酸の活躍場所

クエン酸は上で書いたように弱酸性のため、アルカリ性の汚れに強いという特徴があります。

例えば、尿の汚れや石鹸カスによる汚れ、水垢にも有効です。

そのため、水場まわりであるお風呂やトイレの掃除に有効とされています。

ちなみにおしっこはアンモニアが含まれており、これが弱アルカリ性になっています。

また、除菌・消臭作用もあるため掃除後もある程度効果が継続します。

クエン酸の使い方

クエン酸の場合は基本的には水に溶かして使用をします。

作り方は水200mlに対して小さじ1杯をいれて作ります。

しかし、長期の保存はできないため、使い切る量に調整して作りましょう。

作ったスプレーを汚れに吹きかけスポンジでこすりますが、しつこい汚れの場合は吹きかけた後にキッチンペーパーやラップなどで包み込むようにパックすると汚れが浮き上がります。

クエン酸のNG例

まず使ってはいけない素材としては、鉄・アルミ・セメント・大理石があります。

また、塩素系漂白剤と混ざると有毒な塩素ガスが発生します。非常に危険なので混ぜて使用したり、連続での仕様は避けましょう。また、配管の中で混ざることもあるため、十分にすすいだ後にもう一方を使うようにしましょう。

※NG例ではないですが、粉末は水を含むとカビやすいため水気のない乾燥した冷暗所に保管してください。

セスキについて

そもそもセスキって?

一番わかりにくいのがセスキだと思います。

正式には「セスキ炭酸ソーダ」といいます。

「セスキ」はラテン語由来の科学用語で1.5という意味があるそう。炭酸ソーダと重曹を併せて中間に位置するものという意味のようです。

ますますわからなくなったところで、使い方について説明です。

セスキの活躍場所

セスキは弱アルカリ性であり、重曹と同様に酸性の汚れに強いのが特徴です。

そのためキッチン周りの油汚れや焦げ、排水溝のぬめり取りに使われます。

また、消臭作用もあるため、ソファやクッションに吹きかけて使用し、消臭&汚れ落としができます。

セスキの使い方

水に溶けやすいため水に溶いて漬け置きとして使用したり、スプレーで吹きかけて使用を行います。

セスキ水の作り方としては、水500mlに小さじ1杯をいれ透明になるまでかき混ぜます。できた水を漬け置きの水として使ったりスプレーボトルに入れて使用してください。

セスキのNG例

セスキも万能というわけではありません。次のようなNGもあります。

  • 銅・アルミ製品⇒黒く変色する危険あり
  • 畳・漆器・白木⇒黄色く変色してしまう危険性あり
  • シルク・ウール⇒タンパク質繊維がアルカリに弱いので生地を傷める可能性が。

さいごに

今回は環境にやさしいお掃除アイテムとして「重曹」「クエン酸」「セスキ」についての特徴や注意点を書いてみました。誰かのお役に立てれば幸いです。

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