「そういえば今年はオリンピックだっけ?」「何か新しい種目があるらしいけど」「ブレイキンって何?」と思っている方も多いと思います。自分も7月になってからパリオリンピックが開催されるのを思い出しました。職場での会話でも今まで一度も語られることのなかったパリ五輪。自分の周りが興味が薄いだけなのかはたまた全体的に興味が薄いのか。
そんなパリ五輪に新種目があるというので調べてみました。最後には日本の選手と海外の注目選手を載せてあるので一読してもらうとオリンピックを楽しめるかも??
パリオリンピックの日程は
パリオリンピックは第33回夏季オリンピックとなります。
2024年7月27日に開会式があり、8月11日に閉会式となり、種目は全部で32競技329種目が行われます。
ただし、開会式は7月27日ですが、実はラグビーやサッカーは7月24日から始まっているので注意が必要です!(開会式とは・・・)
これから紹介する『ブレイキン』は下記の日程で行われます。
種目 | 開始時刻(現地時間) | 開始時刻(日本時間) |
女子予選 | 8月 9日 16時~18時 | 8月 9日(金) 23時~25時 |
女子決勝 | 8月 9日 20時~22時 | 8月10日(土) 3時~ 5時 |
男子予選 | 8月10日 16時~18時 | 8月10日(土) 23時~25時 |
男子決勝 | 8月10日 20時~22時 | 8月11日(日) 3時~ 5時 |
ブレイキンってどんな種目?
ブレイキンは1970年代にアメリカ・ニューヨークのサウスブロンクス地区でストリートダンスとして生まれた競技になります。
1対1や2対2、またはチーム同士での対決により行われるダウンすバトルですが、パリオリンピックでは1対1の対決となります。
競技はDJがランダムに選ぶ音楽に合わせてバトルをすることになります。
また、ブレイキンに出場するアスリートは「ブレイク」の頭文字である「B」をつけて、「Bボーイ」「Bガール」と呼ばれます。
パリオリンピックではまず4人ごとのグループに分かれ総当たり戦を行い、上位2名計8名がトーナメント戦で勝ち抜いていき優勝が決まります。
ブレイキンのルールとは?
2024年のパリオリンピックでは1対1の戦いとなり、相手選手と交互に3回ずつダンスを披露します。
その評価は次の5つの基準に従って行われます。
- ミュージカリティ :音楽との融合性
- ボキャブラリー :スタイルの多様性と豊富さ
- オリジナリティ :独自性や創造性
- テクニック :技の完成度や難易度、スキルの高さ
- エグゼキューション:動きの完遂度と全体的なパフォーマンスの完成度
これを5名の審査員が評価し、多数決により勝敗が決まります。
ブレイキンの構成要素
ブレイキンのダンスの構成要素は主に4つからなります。
- トップロック
- フットワーク
- パワームーブ
- フリーズ
それぞれどのようなものなのか解説をしていきます。
トップロック
立っている状態でステップと上半身を組み合わせた技のこと。
フットワーク
しゃがんだ状態で手をつきながら足さばきやステップをすること。
パワームーブ
ブレイキンにおいて最もダイナミックでアクロバティックなトリックの数々の子と。上半身を主に使い高速スピンや跳躍などを行う。頭で回転する「ヘッドスピン」や背中や肩で回転する「ウィンドミル」などが含まれる。
フリーズ
一連の激しい動きを止めて体を固めること。トップロックやフットワーク、パワームーブなどの一連の流れから、音に合わせて数秒間停止する。逆立ちや肘・頭で身体をささせる逆さまのポーズが特徴。
ブレイキンの注目選手は?
ではどんな選手がいるのか簡単にご紹介をさせていただきます。
ちなみに、ダンスネームを書かせていただき( )内が本名となります。
日本選手
SHIGEKIX(半井 重幸/なからい しげゆき)
2022年のユース五輪で銅メダル、他22年、23年の世界選手権でそれぞれ2位、3位、さらには全日本選手権で3連覇を果たしたという22歳。
7歳の時に姉の半井彩弥(AYANE)に影響を受けてダンスを始めています。
今回のパリオリンピックでは日本選手団の旗手としても起用されており、ブレイキンで金メダルを期待されているBボーイです。
引用:TEAM JAPAN
Hiro10(大能 寛飛/おおの ひろと)
24年のジャパンオープン優勝、全日本選手権で2位といいう成績の石川県出身の19歳。
ブダペストで行われたパリオリンピックの予選会で準々決勝で敗退してしまいパリオリンピックの出場権に手が届かなかったと思いきや、同大会でライバルのISSIN(菱川一心)が準決勝で敗退。それにより予選シリーズ2戦の合計ポイントで上回ることができたため出場権を獲得できた。
引用:読売新聞オンライン
AMI(湯浅 亜実/ゆあさ あみ)
2019年、22年の世界選手権で優勝、23年の杭州アジア大会で銀メダル、他優勝経験多数の埼玉出身25歳。
小学校1年生の時に4つ上の姉Ayuの影響でヒップホップダンスにであったことをきっかけにダンスを始め、小学5年生でブレイキンを始めた。
「やりたい自分のダンス」を貫いて初のオリンピック女王への道を進む。
引用:TEAM JAPAN
AYUMI(福島 あゆみ/ふくしま あゆみ)
2021年から23年までの世界選手権で、優勝、3位、2位と好成績を残す京都府出身の41歳。細かく緻密な動きを得意としている。
19歳のときにカナダのバンクーバーに留学し、一時帰国した際に姉のNARUMIらに誘われてブレイキンを始めた。きっかけはダイエットという。
ブレイキンを初めて3週間で大会に出場。10歳年下の小学生の女の子に惨敗を喫する。しかしここで諦めず、カナダに戻ったあとも練習をする場所を求めてヘルメットを持った男の人に話しかけたところたまたま日本人Bボーイに遭遇し練習を開始。以来、多くの場所でパフォーマンスを行い世界選手権での優勝につながっていく。
引用:TEAM JAPAN
注目のBボーイ
Dany(ダニス・シヴィル)
フランス出身のBボーイ。
2023年にリオデジャネイロで開催されたブレイキン・フォー・ゴールド(BfG)ワールドシリーズで優勝。
Phil Wizard(フィリップ・キム)
韓国生まれ、カナダ育ちの27歳Bボーイ。パリオリンピックにはカナダ代表として参戦。
2022年のソウルで開催されたブレイキン・フォー・ゴールド(BfG)ワールドシリーズで優勝。翌年の2023年大会ではDanyに惜しくも敗れ準優勝となっています。他の大会でも好成績を残しています。
注目のBガール
671(リウ・チンギ)
中国出身の18歳Bガール。
2022年の世界選手権でAMIに次いで準優勝した後、2024年のBfGワールドシリーズ初戦の北九州大会とモンペリエで優勝。アジア競技大会でも優勝をしパリオリンピック出場を決めた。
さいごに
今回はパリオリンピックの新競技である「ブレイキン」についてまとめてみました。
個人的には年齢が一番近いAYUMIさんに頑張ってもらいたいところ!
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