今回は食費につづいて「被服費」「交通・通信費」「保健医療費」について一生涯にどれくらいの金額がかかってくるのかを試算してみました。
参考にしたのは前回も用いた「総務省統計局 家計調査報告2023」のデータから二人以上の世帯のデータを引用しています。元データはこちらからご確認ください。
あくまでもざっくりとした計算になりますのでご承知おきを。
被服費
最もざっくりな計算になってしまう被服費。
まず男女の差や子供にかかる費用などがかわるので本当にざっくりになってしまいます。
小さい字になってしまい申し訳ありませんが、これでもはいりきりませんでした。
したが拡大したものになります。
各年の平均月額料金は年々低下していっているようです。
平均世帯人数が減っているためかとも思いましたが、「男子用洋服」「婦人用洋服」の金額もさがっているので不景気が影響しているのかもしれませんね。
(ところでどうでもいいのですが、何で「婦人用」に対して「紳士用」ではないのでしょう?紳士な人は日本にはいないといわんとしているのか・・・)
これも直近5年で考えると月平均は1世帯あたりが9334円になります。
男女別で考えると、多くの項目があるので計算が煩雑になるため、洋服にかかる比率で求めます。
男性は直近5年の洋服代月平均1203円、女性は2068円、子供は397円。
その比率は約3:5:1になります。
1世帯の平均人数が約2.9なので簡単に夫婦+子供1人として計算すると。
1か月にかかる被服代は男性が約3120円、女性が5200円、子供が1040円。
1年でいうと、被服代は男性が約37440円、女性が62400円、子供が12480円となります。
「こんなに使わないよ」という人も、「これじゃ、ひと月分だよ」という人もいるかもしれませんが、あくまで国民の平均ではとなります。
ちなみに筆者は年に0~2回しか買わないのでこんなにいかないです。
※今回子供の服代を計算するのに1世帯あたりのものから計算しましたが、単身世帯のものだと月額男性3430円、女性5347円になります。
家計調査年報2023 単身者世帯
交通・通信費
交通・通信費は上記の「家計調査年報2023 単身者世帯」の表から計算します。
車を持つ人が多いと思いますが、都内などの人は車を持たない人も多いので、その影響もあるのか自動車購入が月額511円は少なすぎます。なので別の機会に計算し、今回は自動車関係を抜きます。
男性の平均は13430円を引いて月額11966円、年額143,592円。
女性の平均は7969円を引いて月額10376円、年額124,512円。
保健医療費
保健医療費も「家計調査年報2023 単身者世帯」の表から計算します。
男性は月額6339円、女性は月額8227円となります。
年額にすると男性は76,068円、女性は98,724円。
もちろん健康な人は1円もかかってないよという人もいるかもしれませんが、ご高齢になればなにかしらの病気で通院をするでしょう。その平均だと思ってください。
それぞれの一生涯の費用は?
被服代は男性が約37440円、女性が62400円、子供が12480円。
交通・通信費は男性143,592円、女性124,512円。
保健医療費は男性は76,068円、女性は98,724円が年額でした。
子供のときは交通・通信費がかからない、保健医療費もかからないとすると、
被服代
男性は
12480円×23+37440円×63=2,645,760円
女性は
12480円×23+62400円×63=4,218,240円
交通・通信費
男性は
143,592円×63=9,046,296円
女性は
124,512円×63=7,844,256円
保健医療費
男性は
76,068円×63=4,792,284円
女性は
98,724円×63=6,219,612円
3つの合計は
男性:16,484,340円
女性:18,282,108円
どちらも千五百万円を超えてきます。
さいごに
今回は以上3点について調べて計算をしてみました。
この3種類だけでも一生涯でこんなにもかかってしまうとは。
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