今回は新年2番目の祝日である「成人の日」についての紹介となります。
- 成人の日っていつからできたの?
- 世界には成人式ってあるの?
といった疑問に対してお答えできればと思います。
成人の日の意味
成人の日は国民の祝日に関する法律の第2条では「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としていることが書かれています。
それを祝うのが「成人式」になります。
成人の日のうつろい
1948年に公布・施行された祝日法により制定されました。
当時は1月15日が成人の人して制定されていました。
これはこの日が小正月であり、かつて元服の儀が執り行われていたことによりました。
しかし、2000年になるとハッピーマンデー制度導入により1月15日から1月第2月曜日に変わりました。
これにより、帰郷する新成人が参加しやすいように成人式は成人の日の前々日または前日、当日に行なう自治体が増えました。
そして、2022年4月1日から成人対象者が18歳に変更となったため、成人式の対象もまた変わりました。しかし、20歳を対象とした「20歳の集い」として開催する自治体がほとんどのよう。
これは18歳が高校3年生中心であり、就職や受験、部活で忙しく、参加が難しい対象者が多いためのようです。
成人式
成人を祝う儀礼は古来からあり、男子は元服・褌祝い、女子は裳着・結髪などがありました。
現在の形態の成人式は1946年11月22日に行われた埼玉県北足立郡蕨町での「青年祭」がルーツと言われています。
第二次世界大戦の敗戦で虚脱状態であった次代を担う青年たちに明るい希望を持たせるため、当時の埼玉県蕨町青年団長が主唱者となり青年祭を企画されたようです。
青年祭のプログラムとして「成年式」が行われ、これが全国に広まり現在の成人式になったそうです。
ちなみに蕨市ではいまも「成年式」という名称で行っています。
海外の成人式は??
海外にも日本の成人式とにたイベントがあります。
中国
かつては20歳の男性に「冠礼」、15歳の女性に「笄礼」という儀式があったが、現在は成人年齢が18歳となり受験と重なるため盛大に行う習慣はなくなったようです。
韓国
韓国では「成年の日」が制定されています。かつては「成年礼」という成人の儀式がおこなわれていましたが、現在はほとんど行われていないようです。
フィリピン
女性が18歳、男性が21歳で成人年齢となり、その誕生日は特別なものとしてパーティを開きます。特に18歳の女の子の誕生日は「デブ―」と呼ばれドレスを着て盛大にお祝いするとか。
アメリカ
16歳の女の子の誕生日を祝うイベントして「Sweet Sixteen」というものが行われます。法律では18歳が成人となる州がおおいですが、古くから16歳が結婚を意識し大人の女性の仲間入りをする年齢と考えられていたためのようです。
メキシコ
ラテンアメリカの多くの国では女子の15歳の誕生日を祝う習慣があり、「15歳の儀式(フィエスタデキンセアニェーラ)」が行われます。これは、女の子が生まれるとこの日のために貯金を始めるほど盛大なパーティーとなるようです。
オーストラリア
21歳の誕生日を祝う「トゥエンティーファースト」というイベントがあります。現在は成人は18歳になっていますが、1973年まで21歳が成人年齢であったことの名残のようです。
イギリス
18歳と21歳の2回成人のお祝いをします。これは1969年までが21歳が成人年齢とされており、現在が18歳が成人年齢となっているためです。イギリスでは18歳未満の花火の購入が禁止されていたため、18歳のお祝いでは盛大に花火を打ち上げる文化があります。
さいごに
今回は成人の日について記事を書かせていただきました。
少しでも新たな発見があれば幸いです。
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