今回は気になる食費のお話になります。
一生涯でみなさんはどれだけの食費をかけて生活しているのか。気になりませんか?
今回参考にさせていただいたデータは以下の2つを主に引用しています。
- 「総務省統計局 家計調査報告2023」のデータから二人以上の世帯のデータを引用しています。元データはこちらからご確認ください。
- 「総務省統計局 家計調査報告2023(令和5年)平均結果の概要」元データはこちらからご確認下さい。
※本文中の表などをクリックするとそれぞれの元データの掲載ページに飛ぶことができます。
はじめに
日頃生きていればかならず使う食費。
中には完全自給自足で0円生活だ!という方もいるかもしれませんが、99%以上の人は何かしら食料・調味料・飲料を購入して生活していると思います。
正直、今自分がどれくらい月に使っているか知りません!(既婚で食費に関してノータッチのため)
ただ、大学生時代は一人暮らしだったので結構切り詰めた生活をチャレンジしたことがあります。(最低金額で月額3,000円(三万ではなく三千)で過ごしてみたこともあります。)
そんな食費を生涯でいうとどれくらいの金額を使っているのか。
あくまでも簡易的な計算となるためご留意ください。
今回の計算について(前提)
まず、今回の計算の前提について説明です。
前提としては
- 0~22歳までは実家暮らし
- 最後まで普通の生活をし、特殊な食事形態(胃瘻からの栄養、中心静脈栄養のみなど)にはならず施設などにも入らないというものです。
- 物価の上昇率は考慮していない
また、以下の3つのパターンを考えます。
- 23歳の独立後から独身で駆け抜けた85歳までの計算。
- 23歳の独立後から30歳で結婚し、一人の子供を授かり、22歳まで育てた後は夫婦で85歳まで生活で計算。
- 0歳から85歳までの一人あたりで計算。
85歳までとしたのは、平均寿命が男性81歳、女性87歳であり間を取り、きりよく85歳まで生きたという設定にします。
単身世帯での平均食費
上記の単身世帯の月平均額を見ると46,391円が月額かかっていることがわかります。
年間に直すと556,692円ということに。
二人以上の世帯での平均食費
上の表では86,554円となっていますが、これは2023年のデータのみとなっています。
右のデータは2000年から2023年までの2人以上の世帯の月額の食費が一覧になっているので今回はこちらを参照します。
2000年から2023年までの24年間の月額合計は1,766,985円。
これを24で割ると73,624円となります。
これが24年間の平均月額使用料となりますが、物価の上昇などもあり直近5年間の金額にはいづれも届いていません。
そのため、直近5年間の平均金額80,111円をベースに計算していきます。
そのため、年間に直すと961,332円になります。
ちなみに、2023年の「2人以上の世帯」の平均生態人員は2.90人のため上記金額を一人当たりにすると331,493円となります。
65歳以上になると
65歳以上の無職世帯の平均食費も掲載があったので、掲載をしておきます。
65歳以上の単身世帯の場合月額40,103円なので年間にすると481,236円。
65歳以上の夫婦世帯の場合月額72,930円なので一人当たりの年間金額は437,580円となります。
0歳~22歳までの食費をどう考えるか
ちゃんと計算をするならば5歳と15歳の食費が同じなわけないので細かく計算する必要がありますが、今回きちんとしたデータを見つけられなかったため一律同額で計算します。
また、計算の内容としては二人以上の世帯での平均食費の一人分として計算をしていきます。
ちなみに、「子供の教育費の平均は?文部科学省のデータから計算する費用」という前の記事ではったデータでは大学生の年間の食費が335,900円となっており、今回の331,493円とほぼ同額となっています。
実際に計算をすると
上の金額を最初に提示した3パターン
- 23歳の独立後から独身で駆け抜けた85歳までの計算。
- 23歳の独立後から30歳で結婚し、一人の子供を授かり、22歳まで育てた後は夫婦で85歳まで生活で計算。
- 0歳から85歳までの一人あたりで計算。
に当てはめていきます。
23歳の独立後から独身で駆け抜けた85歳までの計算。
0歳から22歳までは親に頼ったので食費は一切かからなかった(自分では払っていない)という前提で計算をすると以下になります。
結婚しなかった場合は23歳~64歳までの42年間は556,692円、65歳から85歳までの21年間は481,236円となるので、
556,692円×42+481,236円×21=33,484,020
つまり約3,348万円
23歳の独立後から30歳で結婚し、一人の子供を授かり、22歳まで育てた後は夫婦で85歳まで生活で計算。
0歳から22歳までは親に頼ったので食費は一切かからなかった(自分では払っていない)という前提で計算。また、子供は結婚後どこかのタイミングで22歳になるまでの23年間を育てたという計算にします。
23歳から29歳までの7年間は独身なので556,692円、30歳から64歳までの結婚生活は夫婦二人分の金額として35年間331,493円を2人分、そしてその間に子供一人を23年間331,493円を追加。65歳以上になると夫婦で21年間437,580円を二人分となるので、
556,692円×7+331,493円×2×35+331,493円×23+437,580円×2×21=53,104,053円
つまり約5,310万円
0歳から85歳までの一人あたりで計算。
まず、0歳~22歳の23年間は331,493円。
その後結婚しなかった場合は23歳~64歳までの42年間は556,692円、65歳から85歳までの21年間は481,236円となるので、
331,493円×23+556,692円×42+481,236円×21=41,111,359円
つまり約4111万円
結婚した場合は23から29歳までの7年間は独身なので556,692円、30歳から64歳までの結婚生活は35年間331,493円、65歳以上になると21年間437,580円となるので、
331,493円×23+556,692円×7+331,493円×35+437,580円×21=32,312,618円
つまり約3,231万円
結果
- 23歳の独立後から独身で駆け抜けた85歳までの計算では約3,348万円。
- 23歳の独立後から30歳で結婚し、一人の子供を授かり、22歳まで育てた後は夫婦で85歳まで生活で計算では約5,310万円。
- 0歳から85歳までの一人あたりで計算では、独身なら約4111万円、結婚すると約3,231万円。
さいごに
これはあくまでも概算ではありますが、一生涯でかかる食費は思っているよりもかかっているということに驚きませんか?
ちなみに、子供1人を0歳から22歳まで23年間でかかる概算の食費は約762万円になります。結婚しても子供がいないと約4,500万円くらいの食費になるし、子供が2人ならば約6,000万円の食費になっていきます。
普段の食費を考えるきっかけになっていただければ幸いです。
コメント