今回は一般的な株の売買のやり方についてです。
取引時間
株の取り引きができる時間は決まっています。
東京証券取引所では朝の9時に取引が開始され、11時30分に一度取引が終了します。この時間帯の取引きを「前場」といいます。
お昼休憩を挟んで12時30分から15時まで行われます。この時間帯の取引を「後場」といいます。
取引は平日の月曜日から金曜日に行われます。
売買代金の受け渡し
売買が成立するとその日にお金の支払いがあるわけではありません。
売買が成立した日を1日目として、3営業日目に代金と株の受払が行われます。
注文の種類
株の注文の方法には「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」があります。
成行注文
株式の売買を行う際に、値段を指定せずに注文する方法をさします。
即時に取引が成立できるというメリットがあります。
しかし、売買が成立するときの値段は、市場の動き次第では予想していた金額よりも高く買うことや安く売ることが起きます。
例えば成り行き注文で購入しようとしたときに、大量の成り行き注文が先に入っている場合、自信が注文したものは大量の成り行き注文が約定した後の価格になります。そのため最初に買おうと思った価格よりも高くなってしまいます。
これは株価の変動が大きいときに起こりやすくなります。
指値注文
購入や売却を行いたい特定の金額を指定し、その金額に達した場合にのみ取引が成立する注文方法になります。
買い注文であれば、指定した値段以下になれば購入。
売り注文であれば、指定した値段以上になれば売却となります。
この注文方法のメリットとしては、前もって金額を指定しておくことで自身の理想金額で取引が行えるというところです。
例えばある株を買いたいところ、株価が1020円だとします。
成行注文であればほぼ1020円で購入することになります。
しかし、あらかじめ1000円で指定をしておくことで数日して1000円を切ったタイミングで買うことができます。
売る時も同様に1020円であるものに対して1050円を指定しておけば、そこまで株価が上がったタイミングで売り抜けることができます。
一方、デメリットは取引が成立しない可能性があるということです。
1020円のものを1000円で買うように指定したとしても、そこまで株価が下がらずにそのまま上昇して1200円となってしまったときのことを考えてみましょう。
成行注文をしていれば差額の180円分が利益となったはずが、1000円まで下がらなかったために買えていないので利益はもちろんありません。
こういった機会損失がおこりえてしまいます。
逆指値注文
こちらは指値注文とにていますが、金額の設定が真逆になります。
買い注文であれば、指定した値段以上になれば購入。
売り注文であれば、指定した値段以下になれば売却となります。
株価が予想と逆に動いた場合の損失を減らすために活用される売買方法になります。
つまり、「本当は安く仕入れたいけどこのまま株価があがってしまいそうだから、この値段まで上がれば買ってしまおう」「本当は高く売りたいけど株価がどんどん下がってきているからもしこの値段まで下がってしまったら手放そう」という考えの売買の仕方です。
注文方法の使い分け
指値注文と比べて成行注文はとにかくスピードがかわります。
急激な株価の暴落や高騰では成行注文が役立ちます。
実は指値注文と成行注文では「成行注文優先の原則」で成行注文のほうが先に決済されていくため指値で金額を指定してもどんどん損をしてしまう可能性があります。
よければこちらの記事をご参照ください。
一方で指値注文は長期投資の場合などで目標としている利益を達成したいときや具体的な金額にこだわる場合に適しています。
さいごに
今回は株式の注文の仕方やその種類について記載をしてみました。
少しでも誰かの役に立てれば幸いです。
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