今回は一番好きな映画と言っても過言ではない『レ・ミゼラブル』について紹介をしたいと思います。
基本的にはネタバレを含まないようにしますが、個人的感想ではネタバレを含んでいるのでまだ見ていない方は見ないでください。まぁネタバレしててもいい映画ではあると思うけど。
「さいごに」にDVDとブルーレイのリンクを貼ってあるのでまだ見たことがなく興味がある方は、目次の「さいごに」を押して飛んでください。
あらすじ
1815年のある日、主人公のジャン・ヴァルジャンは1斤のパンを盗んだ罪で19年も服役をしていた刑務所から仮釈放をされます。しかし、お金も何も持っていないためある司教館を訪れます。そこでは暖かい食事と寝床を提供してくれましたが、それにもかかわらず銀食器を盗んで夜のうちに逃亡してしまいます。翌朝には憲兵につかまり、司教館に連行されてしまいますが司教は「それは私が与えたものです。ただ、2つの燭台を忘れていってしまったようだ」と2本の銀の燭台をジャン・ヴァルジャンに渡します。これにより盗難の罪がなくなり放免となりましたが、ジャン・ヴァルジャンは自分の行いを悔います。
そして時は流れ正体を隠し「マドレーヌ」と名乗り市長にまで上り詰めたジャン・ヴァルジャン。そこにジャヴェールという警官が赴任をしてきます。彼は元々ジャン・ヴァルジャンを知る人物でした。彼はマドレーヌがジャン・ヴァルジャンではないかと疑いますが、そこにジャン・ヴァルジャンが逮捕されたという一報が入ります。それを聞いたジャン・ヴァルジャンは自分の代わりに他の人が罪をかぶることになることに葛藤をします。しかし、以前雇っていた女性からその子供のことを託されてもいたジャン・ヴァルジャン。自分が名乗り出れば女性との約束が守れなくなってしまいます。そして出した結論は・・・。
タイトルの意味
タイトルの「レ・ミゼラブル」は フランス語であり、正しく書くと「Les Misérables」となります。
「Les」はフランス語で定冠詞を表し、特定されたものや総称に対して用いられます。
「Misérables」は「惨め」を意味するようです。
「Les Misérables」で惨めな人々という意味になるようです。
レ・ミゼラブルの和訳は「ああ無情」というのが知られているようですが、「社会の底辺にある人々」「極貧状態の人々」という意味もあるようなので、それを知るとなかなか攻めたタイトルだなと思いました。
出演者
ジャン・ヴァルジャン役:ヒュー・ジャックマン
オーストラリア出身の俳優さんで、もともとはシドニー工科大学でコミュニケーション学士を取得。大学在学中に演劇クラスを履修したことを切っ掛けに演劇の面白さに目覚めたとのこと。
主な出演作には「X-MEN」シリーズ、「ヴァン・ヘルシング」「グレイテスト・ショーマン」などがあります。
コゼット役:アマンダ・サイフリッド
ペンシルバニア州出身でドイツ系の血を引いているそうです。
11歳の時にモデルとしてデビューし、その後女優業も始めています。
主な出演作には「マンマ・ミーア!」以前取り上げた「TIME」、「テッド2」、「PAM~ネバーランド、夢の始まり~」などに出演をしています。
※「TIME」の記事はこちらから。
ジャベール役:ラッセル・クロウ
ニュージーランド出身で、ノルウェー、アイルランド、スコットランド、ウェールズの血を引いているそうです。
主な出演作には「ロビン・フッド」「ソー:ラブ&サンダー」「ノア 約束の舟」「ビューティフル・マインド」などがあります。
マリウス役:エディ・レッドメイン
イングランド出身でウィリアム王子と同級生であったとのこと。大学では美術史を専攻していたようです。
主な出演作には「ファンタスティック・ビースト」シリーズで主人公のニューと・スキャマンダーを演じています。
個人的感想
ここからは盛大にネタバレがあるためまだ見てない人は読まないでください。
力持ち設定はあとあと効いてくる
序盤も序盤で一人で船のマストを運ぶシーンが出てきます。
このシーンで「ジャン・ヴァルジャン=力持ち」という認識を与えられ、市長に扮した姿で市民を荷馬車の下敷きから救うシーンでジャベールに疑念を持たれます。
そのための伏線なのかとおもっていましたが、終盤で意識を失ったマリウスを片手で担ぎながら片手で壁を上るシーンがありました。
あれは怪力がないと難しい芸当。もしかしたらここのシーンにもつなげるために怪力設定にしたのかなと思いました。
悲劇のヒロイン、エポニーヌ
エポニーヌはマリウスに恋をする女性として描かれています。しかし、その境遇があまりにも不憫。
マリウスに恋をしているが、マリウスはコゼットに恋をしている。そしてそれは相思相愛。
なんならそのマリウスにコゼットの居場所を突き止めてほしいとお願いされる始末。
恋敵の居場所なんて普通教えたくないであろうに、エポニーヌはマリウスのためにきちんと探し出します。そしてそこで父親との喧嘩も。
最後はマリウスをかばってフランス軍の銃口を自分に向けさせて助けます。
思いました。「反対側にはじけばよかったんじゃね?」って。引っ張る力より押す力の方が強そうだけど・・・。なんで?
ジャベールの最期
ジャベールさんは最初から最後まで出演をされていますが、「完全正義」から最終的には「正義がわからない」状態になって身投げをしてしまいます。
あの最期の葛藤シーンはとても印象的でしたが、正直「そんなことでしなないでぇー」と思ってしまいます。
ジャン・ヴァルジャンはジャベールとの約束をことごとく破棄
ジャン・ヴァルジャンとジャベールの攻防は幾度となく繰り返されます。
そして度々約束をするのですが悉く破棄しています。
まずそもそも仮釈放も守らず逃亡。
ファンティーヌが亡くなってしまうところでも戻ってきそうな約束をして破る。
マリウスを担いで下水を移動している時も戻るといって戻らず。
めっちゃ嘘つきだなと思いました。
小さな戦士のガブローシュ
革命軍の中には幼い少年のガブローシュもいます。
映画版だと知らなかった点で、実は宿屋のテナルディエ夫婦の子供ということ。
あの親たちからこんな立派な子が生まれるなんて。そしてエポニーヌとも兄弟ということです。
そんな彼は最期フランス軍の銃弾に倒れてしまいます。
その後亡骸となった彼はジャベールからそっと勲章が贈られます。
ジャベールがガブローシュにそんなものを送るとはと思ってしまいますが、昔のジャベールとは違うということを示したかったのかもなと思います。もうこの時点でジャベール自信の正義が揺らぎ始め、身投げにつながるのかも。
とにかく歌が良い
この映画は好きすぎて車の中で移動中にリピートをしていました。
途中から「映画」としてでなく「CD」として聴いていたという感じになります。
聞けばどのシーンなのかが浮かんできてしまうほど。
それも歌がいいから何度も聞けるのかなと思っています。
さいごに
今回は「レ・ミゼラブル」について自分の感想としてみました。
本当にいい作品だと思うので是非皆さんも見てみてください。
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