今回は今までの各記事で計算した金額をもとに、合計したらいくらになるのかをまとめてみました。
- 結局どれくらいかかるのか知りたい
- 独身で過ごすとどんなものなの?
- 各項目の計算はどうしているの?
といった人の疑問が解決できれば幸いです。
一生涯にかかる費用の項目は?
生まれてから最期をむかえるまでにいったいどんなお金がかかるのか?
今回の計算では下のものを計算に入れてみました。
- 教育費
- 食費
- 被服費
- 交通・通信費
- 保健医療費
- 住居費
- 車関連費用
- 結婚関連費用
- 出産費用
- 保険費用
- 葬儀費用
今回は娯楽費や旅行代などの費用は計算をしていません。ご了承ください。
各項目の費用は?
教育費
教育費に関しては幼稚園から高校までのデータは文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」を引用しています。大学のデータは日本学生支援機構の「令和4年度学生生活調査結果」から引用しています。
全て公立の場合:816万484円
全て私立の場合:2363万3212円
細かい計算は下記を参照してください。
食費
計算に関して参照したデータは
- 「総務省統計局 家計調査報告2023」のデータから二人以上の世帯のデータを引用しています。元データはこちらからご確認ください。
- 「総務省統計局 家計調査報告2023(令和5年)平均結果の概要」元データはこちらからご確認下さい。
- 23歳の独立後から独身で駆け抜けた85歳までの計算では約3,348万円。
- 23歳の独立後から30歳で結婚し、一人の子供を授かり、22歳まで育てた後は夫婦で85歳まで生活で計算では約5,310万円。
- 0歳から85歳までの一人あたりで計算では、独身なら約4111万円、結婚すると約3,231万円。
細かい計算は下記を参照してください。
被服費
計算に関しては「総務省統計局 家計調査報告2023」のデータから二人以上の世帯のデータを引用しています。元データはこちらからご確認ください。
子供から大人までで
男性は2,645,760円
女性は4,218,240円
細かい計算は下記を参照してください。
交通・通信費
計算に関しては「総務省統計局 家計調査報告2023」のデータから二人以上の世帯のデータを引用しています。元データはこちらからご確認ください。
男性は9,046,296円
女性は7,844,256円
細かい計算は被服費の欄の記事を参照してください。
保健医療費
計算に関しては「総務省統計局 家計調査報告2023」のデータから二人以上の世帯のデータを引用しています。元データはこちらからご確認ください。
男性は4,792,284円
女性は6,219,612円
細かい計算は被服費の欄の記事を参照してください。
住居費
この項目に関しては賃貸で過ごした場合、持ち家になった場合で計算をしています。
家賃相場は「LIFULL HOME’S」さんのページから計算をさせていただきました。
賃貸の場合は引っ越し代も含まれています。
持ち家の場合は家をもつまでの賃貸料金が含まれ、マンションか土地付き注文住宅かで分けリフォームのお金なども含めています。
23歳から85歳まで独身で賃貸で暮らした場合:6557.6万円
30歳で結婚をして賃貸で暮らした場合:9433.5万円
40歳でマンションを購入した場合:10220.8万円
40歳で土地付き注文住宅を購入した場合:9369万円
細かい計算は下記を参照してください。
賃貸の場合
持ち家の場合
車両関係費
メインで参考にさせていただいたのはjama(日本自動車工業会)のニュースリリースからです。
車関係は車両代以外にガソリン代やタイヤ代、車検や保険なども含めています。
一人暮らしで過ごした場合:3893万円
結婚して相手の分の車も計算した場合:7279.5万円
細かい計算は下記を参照してください。
結婚関連費用
結婚式費用はゼクシィ結婚トレンド調査2023の調査とWedding Parkさんの2024年11月の調査を参照しています。
結婚費用に関しては328万円が平均ですが、ご祝儀が平均197.8万円のため自己負担は130.2万円で計算をしています。(親からの援助は今回なしで計算)
その他新婚費用や指輪代などを含めての計算結果となります。
結婚関連の平均費用:259万円
細かい計算は下記を参照してください。
出産関連費用
この項目では妊婦健診やマタニティー用品、ベビー用品、出産・入院費用が含まれていますが、出産育児一時金が50万円なのでその金額を差し引いたものになります。
出産関連費用:18.3万円
ただし、住んでいる地域によって出産・入院費用などが異なります。
細かい計算は下記を参照してください。
保険費用
参考にしたのは「生命保険文化センター」が3年に一回調査する「生命保険に関する全国実態調査 2024年」になります。
今回は独身と結婚のパターンのほかに65歳までしか保険を掛けない場合と85歳まで続けた場合で分けています。
独身の場合で65歳でやめた場合:604.8万円
独身の場合で85歳まで続けた場合:907.2万円
結婚の場合で65歳でやめた場合:1342.8万円
結婚の場合で85歳まで続けた場合:2012.6万円
細かい計算は下記を参照してください。
葬儀費用
第6回お葬式に関する全国調査2024年を参考にしています。
独身の場合(一人分):118.5万円
結婚の場合(二人分):237万円
細かい計算は下記を参照してください。
一生涯でかかる費用は?
独身男性の場合
今回は公立学校で保険は65歳までかけていたということにします。
816万484円(教育費)+3,348万円(食費)+2,645,760円(被服費)+9,046,296円(交通費)+4,792,284円(保健医療費)+6557.6万円(住居費)+3893万円(車両関係費)+604.8万円(保険費)+118.5万円(葬儀費)
=1億6986万3824円
独身女性の場合
公立学校で保険は65歳までかけていたということにします。
816万484円(教育費)+3,348万円(食費)+4,218,240円(被服費)+7,844,256円(交通費)+6,219,612円(保健医療費)+6557.6万円(住居費)+3893万円(車両関係費)+604.8万円(保険費)+118.5万円(葬儀費)
=1億7166万1592円
結婚した場合
被服費などここにかかるものは足してしまいます。23歳から29歳までの金額も重複してしまいますが。子供は一人で計算します。
家に関しては賃貸も持ち家もあまりは変わらないので今回は土地付き注文住宅で計算をします。
816万484円(教育費)+3,348万円(食費)+(2,645,760円+4,218,240円)(被服費)+(9,046,296円+7,844,256円)(交通費)+(4,792,284円+6,219,612円)(保健医療費)+9369万円(住居費)+7279.5万円(車両関係費)+259万円(結婚関連費用)+18.3万円(出産関連費用)+1342.8万円(保険費)+237万円(葬儀費)
=2億6146万2932円
結論
結婚して子供が1人いる状態での金額はやや多めになっていますが約2億6千万円。それに対して独身でいくと男女ともに1億7千万円かかる結果になりました。
それぞれの金額の割合は以下の通りです。
独身男性

独身女性

結婚した場合

葬儀費用や結婚費用、出産費用は%がでないほど割合が少ないようです。
いずれも住居費が一番割合が高く、車両関係費がその次に多い結果に。その次は食費になりますが、その割合は結婚していない場合は約20%で結婚している場合は13%と割合が減ります。
さいごに
今回は一生でかかる金額を概算で出してみました。
車両関係費も軽自動車くらいを8年乗ることを想定していますが、それでもやはり割合が高い印象。
割合の高い項目を、苦にならない程度に支出を減らすことがお金に苦労しないようにするために重要そうです。
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