皆さんも聞いたことがあるであろう「南海トラフ地震」。
数年前からまことしやかにささやかれているこの地震ですがいつおこるとされているかごぞんじでしょうか。
「聞いたことはある」「そもそもそれは日本のどこが被害でるの」「起こったらどんだけの規模なの」と疑問に思いませんか?
今回はそんな「南海トラフ地震」について調べてまとめさせていただきました。また、今から何か対策ができないかについても解説をしていますので、最後まで読んでいただければ、または目次から対策に飛んで読んでいただければと思います。
南海トラフ地震について
南海トラフ地震とは
図のように静岡より西側に位置する日本の南側に南海トラフという区域が存在します。
ここは南側のフィリピン海プレートと北側のユーラシアプレートの境界となっており、フィリピン海プレートがユーラシアプレートの下にもぐる形で1年あたり数㎝の速度で移動をしています。
これによりユーラシアプレートが巻き込まれるように変形をし、それに耐えられなくなることで反発として地震が起こります。
引用:気象庁HP
過去にも繰り返している
前述のようにプレートの移動による歪が原因であるため過去にも数回地震が起こっています。
記録にある中で一番古いのが宝永地震(1707年)とされ、その後安政東海地震・安政南海地震(1854)、昭和東南海地震(1944)・昭和南海地震(1946)と怒っています。
いつ起こるのか?
精確な時期は不明ですが、火山学・地球科学の第一人者である京都大学名誉教授の鎌田浩毅先生によると2030年~2040年の間に起こると予測がされています。
※鎌田先生は他にも2040年ごろまでに首都直下地震、富士山の噴火がおこるであろうという予測もされています。
地震の範囲は
上の図にもあるように南海トラフは広範囲にわたっており、静岡県から宮崎県にかけての太平洋側で被害が起こるであろうと予測されています。
地震の規模は
静岡県から宮崎にかけての太平洋側では一部で震度7となる可能性があるそうです。
また、それに隣接する周辺の広い地域では震度6強~弱の揺れが起こると想定されています。
最悪のケースは「半割れ」
前述のとおり南海トラフ自体が広範囲になっていますが、これ全体が一度に地震をおこす想定とは別に、「半割れ」というケースがあるようです。
それは、西と東でそれぞれ別の地震が起こるというケースです。
例えば四国付近で地震が起こるとします。
その場合震度6弱以上となる地域は紀伊半島から九州東側となります。
この場合は関東では震度は3程度になりますが、震度以上にプレートに与える影響で次の地震を起こしやすくなってしまうのです。
結果として静岡周辺で地震が起こると、紀伊半島から東京湾付近まで震度6弱以上となってしまうのです。
過去の半割れのケース
前述の「過去にも繰り返している」にも記載しましたが、安政東海地震と安政南海地震は同年に行っておりこれは半割れのケースだと思われます。
また、昭和東南海地震・昭和南海地震は2年の違いがあるもののこれも半割れのケースとされています。
半割れにより起こりえる事
2回の激震で建物は深刻なダメージを
2016年に起こった熊本地震では2度の震度7により建物の倒壊が相次ぎました。
また、超高層ビルであってもシュミレーションによっては鉄骨造・制振装置つきであったとしても、1度目は耐えられても2度目の揺れによって倒壊する可能性が高まることが示唆されています。
被災地への救助の遅れ
大規模な災害の際に全国から被災地に駆けつける舞台として、「緊急消防援助隊」というものがあります。
これは、自県だけでは被害が大きく対応が困難であったとしても、全国から部隊が駆けつけることで被災地での救助を迅速に行おうというものです。
しかし、半割れが起こる可能性があるとなると話はかわります。
一度目の地震が起こり、被害が少ないからと他県へ応援に行っている間に二度目の地震が起こると自県での救助活動に支障が起こるからです。
そのため、静岡・愛知・三重・和歌山・徳島・香川・愛媛・高知・大分・宮崎の部隊は他県の被災地に向かわない計画となっています。
日本経済へのダメージ
大震災が起こると物流のストップや復興への資金など経済的にダメージが与えられます。
半割れが起こり、2回の大震災が短期間で起これば、回復しつつあった企業があってもさらに落ち込みを見せ深刻な影響がでると予想されています。
それは東日本大震災の10倍にあたる134兆円で日本の国家予算に匹敵するとされています。
今から準備すべきことは
震災などの災害に対して備えておくべきことはいくつかあります。
防災の知識を身につける
最も重要なのは防災の知識を身に着けることです。
無知のまま立ち向かうのは被害にあうリスクになってしまいます。
「災害を避ける」章では大地震だけでなく、噴火や台風、土砂災害などなど多数の災害を避けることについてが書かれていたり、「災害を耐える」章では地震の際の室内での対策や窓ガラス対策などが書かれています。
他にも「災害をしのぐ」章や「災害から逃げる」章などがあります。
こちらの本に限らず、一つは防災系の本を読み知識をつけておくことでいざという時に役立つと思われます。
これを機に何か一冊購入してみることをお勧めします。
Amazonはこちらから。
防災グッズを準備する
実際に知識を入れたら次に必要なものは防災グッズです。
知識ではお腹は膨れないです。
水や食べ物などの入ったセットがこちらになります。
ただ、軍手やガムテープなど簡単に手に入るものは入れていなかったり、届いたときはバックには入っておらず、自分で入れることでどこに何があるかわかったり、一度手に取ってもらうためにバックに入れていないそうです。
災害に強い家を建てる・場所に住む
上のことはもう完璧だよという人は、住む建物についても考えていきましょう。
近々家を建てる可能性があるならば耐震・免震に優れた建物を作りましょう。ソーラーパネルを置くことで電気が止まってしまうような災害がきても自己で賄うことができます。
また、家だけでなく、土地自体も災害から身を守るためには重要です。
川が近くにあれば氾濫による水害のリスクが増えたり、地震が起こりやすい土地に住めば震災のリスクがもちろん上がってきてしまいます。
あると便利なポータブル電源
災害に必須かと言われればそうではありませんが、あれば携帯電話の充電やパソコンの利用などもできます。
ただお値段はそれなりのため、あればいいねというかんじです。
ただ、災害時だけでなくアウトドアに行くと必要になる人も。
さいごに
今回はいつかは起こるとされている南海トラフ地震についてまとめてみました。
誰か一人でもお役に立てれば幸いです。
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