いざ間取りを考えると「部屋の数はどうしよう」「子供部屋って何個がいいのだろう」「そもそも4人家族だと家の大きさはどれくらいが適正なんだろう」というような疑問がでてくると思います。
実際自分も悩みましたが自分は足し算の考え方で建ててしまいましたが、引き算の考え方というものもあります。
今回の記事を読んでいただくと、1家族あたりの適正な家の大きさや、子供部屋の考え方などがわかるかと思います。
足し算と引き算の考え方
せっかく家をオーダーメイドで作るなら、あれもこれも、この部屋もと欲しい部屋は増えていきます。
実際自分も家を建てるときに「図書コーナーが欲しい」「書斎は欲しい」「映画用の部屋が欲しい」「露天風呂(寝湯)欲しい」などと思っていました。
正直住宅街で露天風呂なんてまともな発想ではないと今では思っていますが、当時はただただ「欲しい!」と思っていました。
しかしそれでは家の延べ床面積はどんどん増えていき、2階建てでも足りなくなり3階建てに変更して・・・地下も増やして・・・なんてことになりかねません。
このように足し算の考え方は夢が膨らみいいのですが、必要資金も比例して膨らんでくるのでローン地獄しか待っていません。
そこで、最低限必要なものを残していく引き算の考え方が必要となります。
「本当にそれは必要?」という目線でバシバシでてきた案を却下していきましょう。
上の例でいえばまず露天風呂は速攻で却下です。掃除めんどくさいだろうし水道代も上がるし。そして、映画用の部屋も脚下です。これはリビングを広くしてゆったりくつろいで見れるようにしました。
書斎に関しては人によると思いますが、自分は絶対に必要だったので作りました。では、書斎が必要かといわれると微妙な人がどうしても書斎が欲しい場合はどうすればいいでしょうか。
一つは「諦める」、もう一つは「複数用途の部屋を作る」という考え方もあります。これについては別で記載をします。
構成人数別の必要な広さの計算
実際に1人あたりどれくらいの広さが必要でしょうか。
厚生労働省が出している見解としては下記のようになります。
最低居住面積水準
世帯人数に応じて、健康で文化的な住生活の基本として必要不可欠な住宅の面積に関する水準。
算定式:10㎡×世帯人数+10㎡(ただし、単身者は25㎡)
誘導居住面積水準
世帯人数に応じて、豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフすらいるを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する水準。
①都市居住型:都心とその周辺での共同住宅居住を想定
算定式:20㎡×世帯人数+15㎡(ただし、単身者は40㎡)
②一般型:郊外や都市部以外での戸建て住宅居住を想定
算定式:25㎡×世帯人数+25㎡(ただし、単身者は55㎡)
※世帯人数の計算において3歳未満は0.25人、3~6歳未満は0.5人、6~10歳未満は0.75人、10歳以上で1人として計算
引用:住生活基本計画における居住面積水準:厚生労働省
とありますが、正直子供は成長するので注文住宅としてかんがえるならば1歳でも10歳でも1人として換算するのがよいと思われます。
例えば、4人家族であれば、最低居住面積でいうと50㎡(約15坪)、誘導居住面積であれば都市型で95㎡(約28.7坪)、一般型で125㎡(約37.8坪)となります。
ただ、正直15坪は狭いと思います。最低居住面積で考えずに誘導居住面積で感がる方がよいでしょう。
子供部屋の数の考え方
家を建てる人の多くは子供がいる世帯になるかと思います。
単純に考えれば子供の人数分だけ部屋はあった方がいいですが、そうでない場合もあります。
例えば、若夫婦で現在2歳の子が一人いる場合などです。
今後も産む予定がないよという場合は現在の子供の数だけつくるといいと思いますが、現在はいないが今後産む予定でいたり、今もいるが今後増える場合に部屋の数は問題となります。
あとから増築するわけにもいきませんのでどうしたいかを考える必要があります。
方法は以下の3つです。
予定人数分作ってしまう
今は1人だが3人の予定という場合、あらかじめ3つ部屋を作ってしまいます。
メリットはあとで部屋を改装しなくてよく、一人ひとりのプライバシーが保たれます。
デメリットは言わずもがな、子供が増えなかった時に空部屋となってしまうことです。ただ建築コストと毎年の税金を多く払うだけになってしまいます。
あらかじめ子供部屋を大きく作り分割できるようにする
部屋数を無駄にしないための工夫としては1つ大きな部屋を作っておくことです。
メリットとしては、あとから生まれた場合パーテーションなどで半分に区切ることができます。追加のコストもあまりかかりません。
デメリットは区切るものによっては音などが隣に漏れるのでプライバシーが書けることです。また、区切った後の部屋のことを考えると元の部屋の大きさが最低9畳できれば10畳以上ないと小さすぎてしまうことです。
複数用途の部屋を作る
そもそも子供部屋を作るという考えではなく、夫または妻の書斎を作るという考え方です。子供ができるまでは書斎として、子供ができて大きくなったら子供部屋として利用するというものです。
余分に2つ部屋を作るなら夫婦それぞれの書斎、一人が育ってきたら、一つを子供部屋にして一つを夫婦共同の書斎として利用。さらにもう一人が育ってくれば書斎を撤退するという風に他のものとして利用をすることもできます。
他にも、子供が育つまではプレイルームとしておもちゃの部屋にしてしまうとか、趣味の部屋、客が来た時の宿泊部屋(両親・親戚・友人など)、シアタールームなどに一時的にするという手もあります。
リビング横の和室の考え方
次に考えてもらいたいのが1階の和室です。
正直自分はつくりませんでしたが、余裕があれば作りたかったものではあります。
一つ部屋を増やせるメリットと開放しておけばリビング続きで広く見えるというメリットがあります。
「そもそもそこは何に使うのか?」
という疑問があると思いますが、様々な使い道があります。
- 疲れたお父さん・お母さんがただ寝転がるスペース
- 小さい子供の昼寝スペース
- 客を通す部屋としての利用
- 客が泊まるときに利用できる部屋
- 将来自分たちが年老いて階段を登れなくなった時の寝室候補
特に最後の利用の仕方に関しては永久的にその家に住むと決めている場合には必要だと思います。「もう一回家を建てる!」という人には不要かもしれません。
さいごに
今回はそもそもの家の大きさの目安となる計算式を紹介し、子供部屋の数をどうするかを考えました。
次回からは各部屋の考え方について一つずつ考えていければなと思います。
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