株主優待のもらいかた、メリットとデメリット、注意点について

お金

今回は「株主優待」について記事を作成していきます。

株主優待とは

条件を満たした株主に対して、企業が物やサービス券を贈ることを「株主優待」といいます。

その内容は様々であり、クオカードや食事券、自社製品の詰め合わせや観戦チケット、宿泊割引券や自社ポイントなど豊富です。

しかし、株主優待はすべての会社で出しているわけではありません。どこが出しているかを調べる必要があります。

また、株を買えばすぐもらえるというものでもありません。

株主優待はどうやったらもらえるの?

株主優待をもらうためには、その会社が提示する条件をクリアする必要があります。

その条件も会社によりまちまちであり、大きな条件としては3つあります。

1つ目は「権利確定日」に株を所有していること、2つ目に一定数の「株数」を所持していること、3つ目に「一定期間株を保有」していることになります。

ディズニーランドの運営会社のオリエンタルランドを例にして説明をします。

まずオリエンタルランドの株主優待は東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーのいずれかで使える1デーパスポートとなります。

枚数に関しては1~6枚となっています。

ではそれがもらえる条件はどうでしょうか。

まず「権利確定日」ですが、3月と9月の2回あります。

上の段の「権利付最終日」を見ると、前回は3月27日に、次回は9月26日に設定されています。この日に株主であれば優待を受け取れることになりますが、後程記載する注意が必要です。

次に「株数」ですが、「優待獲得株数」をみると「500株以上」「2000株以上」・・・、と必要な株数が書かれています。つまり、1デーパスポートをもらうためには最低で500株が必要となります。

最後に「一定期間株を保有」という点です。画像の下段にある9月のみの株主優待の条件として、「100株以上を3年以上継続保有した株主のみに贈呈」と書かれています。つまり3年間うらずに保有していれば9月になってもう一枚もらえるということになります。

権利確定日の注意

権利確定日」とは、株主優待や配当などの株主としての権利が確定する日をいいます。この日に一定数の株を保有することが必要になりますが、この日に株を買っても株主優待や配当はもらえません

株主としての権利を確定させるためには「権利付最終日」までに株を買っておく必要があります。

この権利付最終日は証券会社の2営業日前の日付となります。この日までに株を購入することで権利確定日に株主名簿に名前が載り優待を受け取ることができます。

株主優待のメリット

メリットは下記のようなものがあります。

株を持っているだけで数千円の優待をもらえる

株の値上がり益の場合、買値よりも売値が高くなければ利益を得ることはできません。

しかし、株主優待であれば持っているだけで数千円分の優待をもらうことができます。難しい駆け引きなどないため初心者でも恩恵を受けやすいです。

株主優待には税金がかからない

株の値上がり益の場合は儲けがでればそれに対して約20%の税金がかかってしまいます。

一方で株主優待には税金がかからないので2000円分の商品券を獲得すればそのまま2000円が自分の手元に来ます。

少額投資でも株主優待をもらえる企業もある。

先ほど例に出したオリエンタルランドの場合、500株保有するためには約225万円の資金が必要ですが、株によっては10万円かからずに権利を受け取れる企業もあります。

株主優待のデメリット

逆にデメリットもあります。

株主優待の内容が変更・廃止されることがある

内容の変更はときどき行われることがあり、もらえるものの価値が下がることもあります。

企業の成績が悪化することで優待をたくさんだすことができなくなっている可能性があります。

株主優待をもらった後で株価が下がるリスクがある

株主優待をもらったあとに(権利確定後に)株価が下がる可能性があります。

これはみんなが「株価上昇による利益」を目的としているわけではなく「株主優待をもらう」ことを目的としているため、もらえるものがもらえてしまえば売ってしまい、他の企業に再投資してそこの株主優待を得ようとするからです。

その結果、大量の売りとなり株価が下がってしまいます。

確定申告が必要となる

先ほど税金がかからないとかきましたが、正確に言うと株主優待をもらうと「雑所得」となります。そのため確定申告をして納税する必要が出てきます。

しかし、年間で20万円を超えなければ確定申告の必要は合りません。

株主優待を目指す際の注意点

以上のようなメリット・デメリットがありますが、これらを理解して行わないと損をしてしまいます。

例えば、もらえる優待の金額よりも、買値よりも売値が下がったことによりでる損失の額が多いとトータルでみて損となってしまいます。

また、複数の証券会社から同一企業の株をかったとしても、もらえる優待は1回分なので注意をしてください。

おわりに

今回は株主優待について記載をしました。

どなたか一人にでもお役に立てれば幸甚です。

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