『日本で一番悪い奴ら』のすすめ

本・映画

今回は邦画の『日本で一番悪い奴ら』の紹介になります。

ちょっと過激なシーンもでるので嫌いな人はごめんなさい。

この映画ですが、「稲葉事件」という北海道警察で実際にあった事件を題材にした映画です。

「えっ、こんなことあったの!?」

と思わず思ってしまう内容の映画です。ぜひ皆さんにも見ていただきたい!

あらすじ

主人公・諸星要一は柔道の腕を買われて北海道警察の刑事として就職が決まりました。1979年に北海道警察本部の機動捜査隊に入隊しましたが、柔道一筋のまじめな性格があだとなりなかなか成果をあげられないでいました。

ある日、事件が発生した日に居残りで書類作業を命じられてしまいます。そこに、敏腕刑事として知られていた村井から食事に誘われます。訪れたのはススキノのクラブで警察官としてのし上がっていくための秘訣を教わります。それは裏社会に「S」つまり協力者を作り、犯罪の情報を垂れ込ませるという方法でした。

さっそく、諸星は裏社会の人間が出入りしそうな場所に出向き名刺を配っていきます。その努力により覚せい剤所持の情報を手に入れ強制的ながさ入れを行い見事に覚せい剤を押収しますが、令状を持っていなかったため・・・。

タイトルの意味

『日本で一番悪い奴ら』は実際にあった事件を基にして作られた作品になります。

原作は『恥さらし ー北海道警悪徳刑事の告白ー』となっていますが、原作とは別に同じ事件を取材した『北海道警察 日本で一番悪い奴ら』からとられているそうです。

いうまでもなく諸星は悪い側。しかしタイトルは「奴ら」となっており一人ではないことが示唆されています。

一見すると諸星の仲間のSたちであろうという予想はできるかと思いますが、実はそれだけではありません。

Sを使って捜査を行っていた諸星の行動を知ったうえで利用していた上層部にも

キャスト

諸星役:綾野剛

日本の俳優で2003年に『仮面ライダー555』で俳優デビューをしています。

代表作としては『コウノドリ』や大河ドラマの『八重の桜』など多くのドラマに出ており、映画も多数出演をされています。

ちなみに中高時代は陸上の選手で800mで県大会に優勝・準優勝するほどの実力者なのだとか。

村井役:ピエール瀧

静岡県出身のタレント・ミュージシャン。

『凶悪』や『シン・ゴジラ』、『海賊と呼ばれた男』など数多くに出演をしており、声優として『アナと雪の女王』のオラフの役などもやられています。

バラエティーにも数多く出ていましたが、2019年にコカインの使用により麻薬取締法違反容疑で逮捕されています。

黒岩役:中村獅童

中村獅童さんは元歌舞伎役者の初代中村獅童の元に生まれました。生まれた時から父親は歌舞伎役者を廃業していましたが、親戚たちの舞台を見に行くことがきっかけで自らも舞台に出たいと6歳から日本舞踊と長唄を始めたようです。ドラマや映画では「新選組!」や「デスノート」などに出演されています。

個人的感想と見どころ

ここからは盛大にネタバレがあるためまだ見てない人は読まないでください。

諸星の変貌ぶりがやばい

最初は柔道のチャンピオンとして道警に入り、そのまじめさが際立っていました。

しかし「S」を手にして手柄を立てはじめるようになると徐々に・・・、いや、一気にその性格が変貌していきます。

まるで今まで抑圧されていたものが解き放たれたかのようでした。

最初は「S」に対しても思いやりを見せるシーンがあったものの、徐々に道具としてみていくようになってからは人心も離れていってしまいます。

最後は薬漬けになってしまうのですが、とても悲惨な姿。

あんなに薬には手を出さないようにしていたし、周りで手を出した人に過剰なまでに怒っていたのに・・・。

銃器対策課に異動になってより一層狂い始めてしまったんだろうな・・・・。というか拳銃をそんな押収させようとするから・・・。

諸星のライバル刑事!?

主人公・諸星のライバル刑事として紹介されている先輩刑事の栗林さん。

でも、そんなにライバルというほどの出番があったかな??

最初に少し出てきた「後輩いびりする嫌なやつ」というイメージしかないのですが、皆さんはどうでしょう??

正直ただの当て馬感のある刑事という感じ。

拳銃が見つかりすぎて物騒すぎ

「S」を使って麻薬や拳銃を押収していく諸星ですが、実際のモデルとなっている刑事も本当に拳銃をバンバン上げていたようです。

なんとそのかっずは8年間で約100丁。しかもその前にも何十と上げているはずなのでかなりの数です。

ただ、その中には捜査協力者との裏取引で手に入れ、持ち主不明で挙げた「首無し銃」も含まれているようであり本当に押収した数はかなり少ないのかもしれません。

しかも、実際の事件でもパキスタン人を利用してロシア人と銃と中古車の交換を持ち掛けるおとり捜査を行っていたよう。そう、つまりは自作自演。

日本の警察よ・・・。ただ、それはそれでかなりすごいけど・・・。

「S」の裏切り

諸星はよくつるんでいた「S」の3人のうち2人に裏切られる形になってしまいました。

その一人が中村獅童演じる黒岩。

彼が麻薬を輸送する大役を担うわけですが、まさかのそこでとんずらされてしまうという裏切り。これによって諸星が警察内部からの信用を失うだけでなく、やくざ者から目をつけられてしまうことに。結果、代替のブツを横流しにするということに。これを切っ掛けにどん底に落とされてしまう諸星。

そして、その後太郎にも裏切られてしまうことに。諸星を「オヤジ」と呼びなついていたのに。原因は諸星にあるのでこっちの裏切りはしょうがないのですが、結果これを切っ掛けに諸星は逮捕されてしまいます。そして、太郎は獄中で自殺。

正直犯罪に手を染めた人なので自業自得なところもあるのですが、太郎くんに関しては何ともかわいそう。

さいごに

今回は『日本で一番悪い奴ら』をごしょうかいさせていただきました。

こんな事件が昔は(といっても20年くらい前)あったのかと思うとびっくり。

こういう史実系ってみてて楽しいですよね。

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