今回は『WICKED』(ウィキッド ふたりの魔女)のおすすめをさせていただきます。
こちらの作品は2024年に制作されたアメリカのミュージカル・ファンタジー映画になります。
この映画は『オズの魔法使い』の前日譚となる内容で、北の良い魔女グリンダと西の悪い魔女エルファバの学生時代のお話になります。

大好きなミュージカル映画であり、映像などもきれいでおすすめです。
是非皆さんにも見ていただければ!
あらすじ
オズの国ではマンチキンランドの住民たちが西の悪い魔女の死を祝っていた。善き魔女グリンダは西の悪い魔女の死を伝えに来たが浮かぬ表情を時折見せていた。村の娘に「魔女と知り合いだったのか」と問われ、グリンダは過去を振り返った。
時はグリンダがオズの国にあるシズ大学に入学したときに遡る。誰からも愛される人気者のグリンダは入学の時に肌の色が生まれつき緑色であったエルファバと出会う。そしてひょんなことから二人は同室となり共同生活が始まるが、お互いがお互いを嫌悪していた。しかし、オズダスト・ボールルームでのダンスやエルファバがグリンダを魔法の授業に参加できるように魔法学部学長の森ブル夫人にお願いをしていたことを知ったことで二人の仲は急速に近づいていった。
ある日エルファバはエメラルドシティにいるオズの魔法使いからの正体を受ける。グリンダとともに列車に乗り込み憧れのエメラルドシティへ。そしてそこでオズの魔法使いと出会い、呪文書「グリモリー」を渡され・・・。
タイトルの意味
『WICKED』は英語の意味としては「邪悪な」「悪しき」という意味になります。
そう、今回の主役はグリンダではなく、西の悪い魔女であるエルファバのお話。
WICKED自体が西の魔女を指しています。おそらく。
というのも本当に西の魔女が「悪い」魔女なのかがこの映画でわからなくなります。本当にWICKEDなのは・・・。
キャスト
エルファバ役:シンシア・エリヴォ
両親がナイジェリア人であり、王立演劇学校にて学ばれています。
2011年に女優としてデビュー。その年に舞台である『シスター・アクト~天使にラブソングを~』で主人公を演じています。
代表作としては、『ハリエット』や『ピノキオ』などがあります。
今回の作品で自身2度目となる主演女優賞にノミネートをされました。

Wikipediaより
グリンダ役:アリアナ・グランデ
アメリカのシンガーソングライターであり、世界で最も売れている音楽アーティストの一人。
世界中で9,000万枚以上のレコード売り上げがあるようで、グラミー賞を2回取ったほかにも様々な音楽賞を受賞しています。
ちなみにインスタグラムのフォロワー数は世界で6番目(女性としては3番目)なんだとか。
女優業としては他にドラマでは『サム&キャット』などに出演、今回の作品ではアカデミー助演女優賞にノミネートされています。

Wikipediaより
個人的感想と見どころ
ここからは盛大にネタバレがあるので注意してください。
悲しそうな魔女グリンダ
冒頭で西の悪い魔女が死んだことを報告する北の良い魔女のグリンダ。
みんなが歓喜にわく中、一人浮かない顔をしていました。それもそのはず、西の魔女と北の魔女は友達であったという事実。
最初こそ相手に嫌悪感を抱いていましたが、途中からは仲のいいルームメイト。
エルファバだけが招待されたエメラルドシティへ一緒に行っちゃうくらいの中の良さを考えれば、西の魔女のエルファバの死を純粋には喜べないでしょう。
エメラルドシティが某パークのよう
エメラルドシティについたエルファバとグリンダはその街の様相に感嘆をしていましたが、確かにすごい。
映像美もあるけど、どことなくDisneyに出てきそうな城みたいな建物が。
そして町の人たちもDisneyにでてきそうな人たち。パレードに普通にいそうなんだよな。
ちなみにエメラルドには意味があるそうですよ。このあとにそれを書いてみます。
本当にWICKEDなのは
悪の魔法使いとされているエルファバですが、今作の中では一番いい魔女という感じさえします。
というのも、動物たちの市民権が失われようとしていることに憤り、動物が言葉を話せなくなるのに反対し、子ライオンを森に逃がしていました。
オズの魔法使いにあって頼んだのも、あんなに希望していた皮膚の色をかえることではなく動物たちを助けてほしいということ。
しかし、動物たちを迫害し人類共通の敵としようとしていたのはそのオズの魔法使いと魔法学部のモリブル夫人が黒幕であったということがわかってしまいます。
『オズの魔法使い』の話では確かにWICKEDだった西の魔女のエルファバですが、果たして本当にWICKEDと言えるのか。なぜそうなってしまったのか次回作でそれが明かされるのが楽しみです。
魔力がない魔法使い?
一方で今後のもう一人の魔法使いであるグリンダはそもそも魔力がなさそう。
モリブル夫人も見向きもしていませんでした。ただ、あれだけ邪険にしているようにみえたのになぜか最後だけ優しく寄り添いを見せたモリブル夫人。
『オズの魔法使い』では北の良い魔女でして出てくるグリンダなので次回作で魔法を習得できるようになるのだと思いますが、やはいモリブル夫人によってきたえられていくのでしょうか?
ミュージカルシーンで一番すごかったのは
今作はミュージカル・ファンタジー映画。
そのため様々なところで素敵な歌とダンスを見ることができます。
その中でも一番すごいなと思ったのが学校の図書館でのシーン。
フィエロが転校してきてまもなくのシーンですが、回転する図書館の本棚と梯子を利用してのパフォーマンスは圧巻。
回転を生かした演出が様々ありまさに素晴らしいの一言に尽きるといった感じ。
練習大変そうだなぁ。
ちなみにもう一つあげるとしたら、エルファバがモリブル夫人に個人レッスンを受けないかと持ち掛けられた後の中庭的なところでのシーン。
そこでは肌の色をオズの魔法使いに変えてもらうことを願って歌っていましたが、そのシーンでステンドグラスのような光を反射してエルファバの肌の色が変わっていくシーンがありました。
普通の色を願ったときにはその光の反射で緑色の皮膚の色が一般的な皮膚の色に変化していました。歌のちょうどいいタイミングで変わるようにする演出がお見事といった印象。
作中のそれぞれの意味
緑
エルファバの肌の色は目をひくような真緑。
ちなみにアメリカでは「緑」は環境や自然を象徴する色として認識されているほかに、嫉妬や羨望の象徴ともされているようです。
エルファバは動物たちの市民権を守ろうとしており、現在の環境を守ろうとする姿勢の意味合いが込められているのかもしれません。また、数少ない魔法を使える人という羨望や、今まで読み解かれなかった魔法書をすらすらと読める実力に対する嫉妬の対象の意味もあるのかも。
エメラルド
エメラルドシティでは建物も服も何もかもがエメラルドでした。
エメラルドはアメリカでは富や権力の象徴として認識されているほかに、成功や繁栄を象徴するアイテムとして評価をされているようです。
まさにオズの魔法使いの権力を表しているのかもしれないですね。
ピンク
グリンダは作中で常にピンクの衣装をまとっていました。
アメリカでは伝統的に女性らしさを表す色とされており、さらにはブロンドヘアーも美しさや魅力の象徴とされています。
イメージ的にはベタではあるものの、まさにグリンダそのものを表すのにピッタリと言えばピッタリ。
黄色のレンガ道
アメリカでは黄いろのレンガ道は「成功への道」という意味合いのほかに、「誘惑や誤った希望」という解釈をされることがあるようです。
ウィキッドではエメラルドシティへつながる道として出てきますが、権力構造につながる道と考えると確かに誤った希望という感じでしょうか。
ヤギ
作中ではディラモンド教授がヤギとして出てきます。
アメリカでは「Scapegoat」として「生贄」「責任を押し付けられる人」という意味で使われます。まさに人類共通の敵として動物がやり玉にされる中でその象徴の動物として描かれており「生贄」感が強い印象。
ただ、「困難を乗り越える力」「挑戦し続ける精神」の象徴としても扱われることがあるようであり、今後それを感じさせるシーンが出てくるのかも?
さいごに
今回の作品『WICKED』は2部作で次回作があります。
2025年11月に上映されるようですが、日本も同じタイミングなのかな?
今から楽しみです。
そういえば、映画に行ったらステッカーをもらってしまいました。
ちょっと得した気分!

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