さて、やっとこさテキストが届いたのでFP3級について勉強をしていきたいと思います。
しばらくはこの曜日はFP3級で勉強した内容をアウトプットとしてまとめていければいいなと思っています。
FPって?
FPとはファイナンシャル・プランナーの略語です。
FPの仕事は、ファイナンシャル・プランニング(ライフプランを実現するために資金の計画を立てる事)を行う専門家です。
では、ライフプランとは何か。
これは個人の人生における価値観や生きがい(結婚はしたいかどうか、住居は賃貸or一軒家?)といったライフデザインに対する生活設計のことをさします。
ライフプランの計画を立てること(結婚は何歳か、一軒家を買うなら何歳か)をライフプランニングといいます。
FPが守るべき原則は2つあります。
顧客の利益優先と秘密の保持です。
基本的に顧客が損をするようなことをしてはいけないよということです。ただし、顧客の知識や判断が間違っている場合はその知識を訂正する必要があります。
また、個人情報なので漏洩は禁止ですが、FPの業務を行うにあたり別の専門家の判断を仰ぐ必要がある場合は顧客から許可を得て情報を第三者に開示することは許されています。
FP業務で行ってはいけないこと
FPの業務は不動産や税務分野、保険分野、法律分野など様々です。
学ぶべき知識はたくさんありますが、学んでいてもできない業務もあります。
- 弁護士資格がなければ、遺言書の作成指導などの個別具体的な法律判断や法律事務は行ってはいけない。
- 税理士資格がなければ、無償であっても個別的な税務の相談や他人の確定申告書を作成することはできない。
- 金融商品取引業を行う場合は、内閣総理大臣の登録を別に必要とする。
- 投資助言や代理業者としての登録がなければ、投資判断の助言を行ってはならない。
- 保険募集人の資格がなければ、保険の募集や勧誘はしてはいけない。
上記はいづれも個別の案件に対してはできないということです。
例えば、一般的な税務の相談や保険の説明などは可能です。あくまでも個別的ケースに関して具体的な説明や判断には別途各々の資格が必要となります。
ライフプランニングの作成
ライフプランニングを行うにあたり、まずその手順です。
1.顧客の希望・目的・現状を確認する。
2.顧客から収集した情報をもとに問題点を分析する。
3.問題点を解決するための対策とプランを立案する。
4.プランの実行を支援する。
5.定期的にフォローをする。
決してFPからの押し付けになってはいけません。
また、結婚や住宅の取得などライフイベントごとに資金を用意しておく必要があります。
特に資金のかかるものとしては、教育資金、住宅取得資金、老後資金で、これらを3大必要資金と言います。
これらを踏まえてライフプランニングを行いますが、その際に利用する3つのツールがあります。
ライフイベント表
家族の将来のライフイベントと、それに必要な資金の額を時系列でまとめた表。
例えば、子供の各学校の入学や、車の購入予定時期、住宅取得時期などを記載します。
これにより、将来の夢や目標を明確にすることができます。
キャッシュフロー表
ライフイベント表と現在の収支状況に基づいて、今後の収支状況や貯蓄残高を予想しまとめた表。
例えば、収支では給与収入や副業での収入、パートナーが現在働いていて今後子育てで退職予定であればその減額分なども記載します。
また、収入に関しては年収ではなく可処分所得を記載します。
可処分所得=年収ー(所得税+住民税+社会保険料)
支出では、基本的な生活費や教育費、保険料、車の買い替え時期では予定金額を記載します。また、それ以外に旅行などを毎年するよていであれば旅行費なども計上をします。
また、これら給与や基本生活費などに対しては昇給率や物価上昇率があるため、各々変動率を決め将来の収入額や支出額を計算していきます。
こうして算出した収入額から支出額を引いたものを年間収支として記載し、貯蓄残高を計算していきます。
貯蓄残高にも変動率を計算するため、例えば今年の貯蓄残高が300万円で変動率が1%、翌年の年間収支が40万円であれば、
300万円×1.01(100%+変動率1%)+40万円=343万円
となり翌年の貯蓄残高は343万円ということになります。
個人バランスシート
一定時点における資産と負債のバランスをみるための表。
その中身としては「資産」「負債」「純資産」であらわされます。
資産には、銀行の預金や株式だけではなく、生命保険(解約返戻金相当額で)、自宅(時価)、車(時価)が含まれます。あくまでも「物」に対しては購入時価格ではなく、その時点での売却額相当を記載します。
負債には、各種ローンが記載されます。住宅ローンやマイカーローンのほかに、奨学金なども含まれます。
純資産は上記で計算された「資産」から「負債」分を差し引いた値になります。
資金計画を立てるさいの係数
ライフプランを立てる上で重要なのが資金計画です。
例えば「いくら積み立てたら数年後いくらになるのか」「老後どれくらいの金額があれば毎月10万円の生活費で20年暮らしていけるのか」など資金の計算が必要です。
今後の資金を計算するうえで重要な係数は6つあります。
終価係数
現在手元にある金額を、複利で運用した場合に一定期間後にはどれだけの金額になるかを求める場合に用いる係数です。
終わりの価値がどれくらいになるか計算する係数と覚えましょう。
例えば、「400万円を年利5%で運用したら5年後にはいくらに増えているか」という計算です。
現価係数
どれだけの元本があれば一定期間後に目標金額に達するかを求める場合に用いる係数です。
元本つまり現在の価格がいくらあればいいか計算する係数と覚えましょう。
例えば、「年利5%で運用して5年後に400万円にするには元本はいくらか」という計算です。
年金終価係数
毎年一定の金額を積み立て、一定期間後の元利合計を求める場合に用いる係数です。
年金のように毎年一定の金額を積み立てた時に、終わりの価値がいくらかを計算する係数と覚えましょう。
例えば、「毎年40万円積み立てて年利5%で運用したときの5年後の資産はいくらか」という計算です。
減債基金係数
一定期間後に一定金額を用意するために毎年どれだけ積み立てればいいかを計算する場合に用いる係数です。
減債とは債務をへらしていくことをさします。
基金とはある計画の為に積み立てるお金をさします。
つまり、目標の金額という債務に対して減債するために必要な基金がどれだけかを計算する係数と覚えましょう。
例えば、「5年後に500万円の車を購入したいから、年利5%で運用するとして毎年の積立額はいくらか」という計算です。
資本回収係数
現在ある一定金額を一定の期間で取り崩した際に毎年の受取額を計算するための係数です。
つまり、今ある資本を毎年どれだけ回収すればなくなるかを計算する係数と覚えましょう。
例えば、「300万円を年利5%で運用して5年間で取り崩すときに毎年いくら受け取れるか」という計算です。
年金現価係数
将来の一定期間に割って、一定金額を受け取るために必要な元本を計算するための係数です。
つまり、年金のように毎年受けとるためには現在の価値でどれだけあればいいかを計算する係数と覚えましょう。
例えば、「年利5%で運用するとして、5年間毎年100万円受け取るためには元本がいくらあればいいか」という計算です。
今回はここまで
今回はそもそもFPとは何の仕事なのか、できないことは何かということと、ライフプランニングについて記載をしました。
みんなでFP3級合格を目指しましょう!
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