個別株を始める前に知っておきたいメリット・デメリット

お金

「個別株の方が利益が大きいって聞くけどどうなんだろう」「リスクの方が大きいからやめとけって聞いた」「結局やったほうがいいの?やらない方がいいの?」といった悩みを持っている方も多いはずです。

かくいう自分もインデックス投資でコツコツと着実に利益がでており余剰分の資金を個別株に回そうかと思っていたため、そのメリットやデメリットについて知りたいと思い調べてみました。最後までお読みいただければメリットやデメリットについてご理解いただけるかと思います。

個別株とは

証券取引所で上場している会社の株式のことをいいます。

取引には現物取引と信用取引があります。

現物取引では売買での差額による利益獲得や、配当金、株主優待を得ることが目的になります。投資資金以上には損をすることはない取引になります。

信用取引の場合レバレッジをかけて取引をすることで、現物取引に比べて数倍の利益を狙えることができる一方で、損が出た場合は投資資金以上の損がでてしまいます。

結論

先に結論を書いてしまうと、個別株でのアクティブ運用と投資信託で行うインデックス投資でいうと後者の方が簡単でありリスクは低いためお勧めではあります。

個別株のメリット

個別の株を扱うにおいてのメリットはいくつかありますが、下記のものが代表的です。

  • 自分で自由に投資ができる
  • 大きく利益を得る可能性がある
  • 株主優待や配当金がもらえる。
  • 保有のコストがかからない。

ではひとつずつ見ていきます。

自分で自由に投資ができる

投資する銘柄や売買するタイミングを自分で決めて自由にできるという点があります。

投資信託では銘柄を選んだとしても、その中身の会社をすきに入れ替えることや比率を変えることはできません。

一方で個別株であれば気になる会社だけを買うことや、特定の分野・企業の比重を大きくすることもできます。

また、投資信託では1日のうちの買うタイミングは選べませんが、個別株であれば一日のうちの価格の変動をみてそのタイミングでの購入をすることができます。

大きく利益を得る可能性がある

投資信託などでは多くの会社をまとめて1つのパックとして運用されているため、上がる株もあれば下がる株もあります。

リスクの分散はできる一方で大きく株価を上昇させることがあまりありません。

しかし、個別株の場合は特定の企業に集中投資することや、利益が期待できないものは買わないということができるためより効率よく利益を追求することができます。

結果投資信託よりも大きな利益を得ることも可能となります。

株主優待や配当金がもらえる

特定の会社の株を保有することで、銘柄によっては株主優待として自社の製品や商品券、QUOカードなどを得ることができるものもあります。

株主優待についてはこちらの記事を参照してください。

また、年に数回現金で配当金として株主に還元されることもあるため、株価の値上がり以外の利益を得ることが可能となります。

保有のコストがかからない

投資信託の場合は多くの種類の銘柄をまとめてパック売りとなっているため、それを管理するひとが必要となります。

そのため、投資信託においては管理費用として信託報酬というランニングコストがかかります。

一方で個別株投資では管理するのは自分自身のためだれかに管理費用を支払う必要がないため保有コストはありません。

個別株のデメリット

個別の株を扱うにおいてのデメリットはいくつかありますが、下記のものが代表的です。

  • 企業分析に労力がかかる
  • 大きく損失をすることがある
  • リスクを分散するためには多額の資金が必要
  • インデックス投資に勝るリターンを出し続けられない

企業分析に労力がかかる

最大のデメリットは投資信託と比べて個別株ではよりリサーチが必要になります。

投資をする前に、その会社の業績や株価の変動は勿論のこと、今後の伸びしろの予測などをしなければいけません。これを怠ると、勝った瞬間から値下げが続き大損となる可能性もありえます。

また、時間をかけて選定したとしても、その後保有し続ける限りはその会社の動向を逐一把握する必要があります。これを怠り放置しているといつのまにか紙切れになっているなどの可能性もあります。

そのため毎日のように経済新聞などから情報を得続けなければいけません。

投資信託ではこのような手間を代理でおこなってくれるため気にする必要がありません。

大きく損失をすることがある

投資信託と比べて大きな利益を得られる可能性があるということは、逆に言えば大きな損失をしてしまう可能性もあります。

前述したようにレバレッジをかけることによる損失の他にも、投資信託と異なり、その個別株の銘柄の会社が倒産してしまえばただの紙切れになる可能性もあります。

リスクを分散するためには多額の資金が必要

大損をしないためには個別株の一社集中投資ではなく複数社への分散投資が有効です。

しかし、複数社の株を買うとなるとそれだけ元本を用意しなければならず、結果必要資金がかさんでしまいます。

投資信託であればそもそもが複数社からの株でなりたっているため初めから分散投資になっています。

リスクの分散についての考え方については下記の記事を参考にしてください。

インデックス投資に勝るリターンを出し続けられない

アクティブな個別株投資は歴史上インデックス投資に勝ち続けることは難しかったとされています。

全くかてないわけではないようですが、多くのアクティブ投資が長期成績ではインデックス投資をしたまわる結果になっています。

さいごに

短期でお金を増やしたい場合にはインデックス投資ではなく個別株での売買が向いていますが、必ずしも成功するわけではないことや、インデックス投資と異なり買ったら放置していていいものではありません。

片手間に行うにはそれなりの労力がかかる上にリスクが増えることを理解したうえで行うようにしましょう。

また、短期ではなく長期でお金が増えればいいという考えの場合はインデックス投資で積み立てて利益を出す方がよいと思われます。

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