今回は三大栄養素のうちの糖質について右の本をメインで参考にしながら記事を書かせていただいています。
気になる方はお買い求めを。
今回の記事は
- 糖質って何?
- 炭水化物との違いって何?
といった内容で記載をしていきたいと思います。
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糖質とは
糖質=炭水化物?
炭水化物は、炭素に水が化合した物体という意味があります。
一般的に炭水化物と糖質は同義とされますが、厳密には糖は炭水化物よりも狭い範囲のものをさします。
分子量が小さいものを糖質、大きいものを炭水化物と指すことが多くなります。
栄養学では炭水化物のうち人間によって消化できない「食物繊維」を除いたものを糖質とよびます。
糖質は燃料
糖質は体の中でエネルギーとして使われます。人の体内では糖質と脂質からもっとも多くATP(アデノシン三リン酸)という物質が合成されます。
そのATPが分解される過程でエネルギーが放出されます。
ATPがなくなるとエネルギーがとりだされなくなり生命活動を維持できなくなります。
糖質の分類
糖質には単位があります。その基本単位のものを単糖類と呼びます。
一番有名な単糖類としてはブドウ糖であるグルコースがあります。
右の図がそのグルコースの構造式になります。
輪っかのような構造をもつことが特徴となり、単糖類は200種類以上が確認されているとのこと。
単糖類が2つ組み合わさったものを二糖類と呼びます。
右のものはスクロース(ショ糖)という二糖類になります。
さらに単糖類が少数(3~10個)結合したものを「オリゴ糖」、単糖類が多数(10~1000個)結合した「多糖類」と分類されます。
グルコース(ブドウ糖)
生体にとって重要な糖質はグルコース(ブドウ糖)です。
グルコースは前述のATPの産生にかかわり、エネルギーの元になります。
血糖値は血液中のグルコースの量を表したものになります。
体はエネルギー源として糖と脂肪を利用しますが、脳・神経細胞は糖だけをエネルギー源とします。
つまり、低血糖になると脳が機能せずに意識が保てなくなり、最後は死に至ってしまいます。
そのため、グルコースが減少してくると肝臓に蓄えられた特定のアミノ酸や乳酸などからグルコースを作る働きを始めます(糖新生)。
逆に、余分になったグルコースは「グリコーゲン」として筋肉や肝臓に貯蔵されます。しかし、多量になると貯蔵できなうなり、過剰分を脂肪に変換して皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられてしまいます。
フルクトース(果糖)
フルクトース(果糖)は単糖類の中で最も甘く、果物に多く含まれています。また、甘みが強いので清涼飲料水や菓子類などにも含まれることも。
一昔前は、グルコースと異なり、血糖が上昇しにくい糖とされていましたが、現在では2型糖尿病や心血管疾患の発症リスクを高めるものとされ、肥満や尿酸上昇にも関係しているとされています。
おばあちゃんの言う「果物は体にいいからいっぱい食べな」というのは一昔前の話であり、食べすぎはお勧めできません。
食物繊維
食物繊維も炭水化物の1つ。構造としては多糖類に分類されます。
食物繊維の大きな特徴としては、ヒトの消化酵素では分解ができないという点です。
しかし、近年では腸内細菌によって分解され短鎖脂肪酸となることがわかってきました。代表的な短鎖脂肪酸としては酪酸、酢酸、プロビオン酸があります。
吸収された短鎖脂肪酸のうち、酪酸は大腸上皮細胞のエネルギー源として利用され、酢酸とプロピオン酸は肝臓や筋肉で代謝利用されるようになります。
また、生活習慣病の改善や発がんの抑制などにも期待されています。
さいごに
グルコースからエネルギーを作り出す回路であるクエン酸回路などの話は今回は割愛をさせていただきます。
そこらへんも詳しく勉強したいよという方は是非参考になる書籍を1冊買ってじっくり読んでください。
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