今回もミネラルについての記事になります。
ミネラルとは種々の金属のことをさし、五大栄養素の一つとなっています。
そんなミネラルで医療現場でよく検査されるのがNa(ナトリウム)、Cl(クロール)、K(カリウム)になります。
今回はその中のKについてご紹介。
- Kってどんな働きをするの?
- Kが多いと/少ないとどういう症状が出る?
- Kが多くなる時や少なくなる時って?
- Kはどんな食べ物に含まれる?
といった内容で記事をかかせていただきます。
Kとは?
Kとはカリウムと呼ばれるミネラルのことです。
体内ではK+として存在をしている陽イオンで、主に細胞内液中に存在しており、約98%を占めています。つまり細胞外と細胞内に濃度差を作っていることになります。
Kの役割
膜電位の形成
K+の濃度差を作るためにATPのエネルギーを使ってNa+を3つ細胞外に汲みだして、K+を2つ細胞内に取り込んでいます。これをNa-K ATPaseと呼びます。
このとき、電気的には細胞内がマイナスに傾くため電位の差が生まれ、これを「膜電位」と呼んでいます。
ATPのエネルギーがなくなると膜電位が生じなくなり身体の機能が低下することになっていきます。

余分な水分を排出しやすくする
細胞内にK+を取り込み、Na+を細胞外に出すということは、血液中のNa+が増えるため腎臓で排出をされやすくなります。
その結果、水も排出され浮腫の予防や血圧を正常に保つ働きが期待されます。
Kが多いと/少ないとどういう症状が出る?
Kが多い状態を高カリウム血症、少ない場合を低カリウム血症と呼びます。
それぞれの代表的な症状としては
- 高カリウム血症:心停止
- 低カリウム血症:致命的な不整脈、筋肉の麻痺、腎障害
があります。
どういうときに減ったり増えたり??
Kが増える主な原因
基本的には腎臓が正常に働いていれば排泄が促されるため高カリウムになりづらくなっていますが、次のような状態ではKが高くなる危険性があります。
- 腎不全
- 薬剤の副作用
特に腎不全の方はカリウムの多いものを食べすぎると致命的になってしまいます。
薬剤としてはいくつかありますが、降圧薬の一種で高カリウム血症になることがあります。また、低カリウム血症の治療でカリウム製剤を漫然と使用することで高カリウム血症となってしまうことがあります。
Kが減る主な原因
Kが喪失することで起こり、次の状態があります。
- 下痢
- 嘔吐
- インスリン製剤の大量使用
下痢や嘔吐では吐物や排泄物にK+が多く含まれることで喪失をしてしまいます。
インスリン製剤にはNa-K ATPaseを活性化させる作用があります。そのため細胞外から細胞内へK+が大量に移動することで体内の総量は変わらなくても、血中のK+濃度が下がり低カリウム血症となってしまいます。
Kの多く含まれている食べ物
Kの多く含まれているものに代表的なのは、果物や生野菜になります。
特にバナナやホウレンソウ、トマトなどに豊富で、鶏肉やマグロなどにも含まれています。
腎臓の悪い人などは一度煮込むことで、ゆで汁にカリウムが溶けだすためカリウム摂取量を抑えられます。しかし、みそ汁などのように結局そのゆで汁を飲んでしまうものでは排出されたカリウムを摂取してしまうことになります。

さいごに
今回はカリウムの体の役割について書いてみました。
今後他のミネラルについても書いく予定です。
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