今回もミネラルについての記事になります。
ミネラルとは種々の金属のことをさし、五大栄養素の一つとなっています。
PはCaに次いで多いミネラルで、体重の1%存在しています。Caとのかかわりも深く、骨や歯の材料になっています。
- Pってどんな働きをするの?
- Pが多いと/少ないとどういう症状が出る?
- Pが多くなる時や少なくなる時って?
- Pはどんな食べ物に含まれる?
Pとは
Pとはリンのこと。リンは15番目の元素になります。
リンはタンパク質や脂質などの有機物に結合した有機リンとそうではない無機リンに分類されます。有機リンは消化酵素によって分解されて無機リンとして小腸で吸収されていきます。
Pの調節
リンとカルシウムは互いに影響をし、血中の濃度はカルシウムを調節する副甲状腺ホルモンやカルシトニン、VitD、FGF23などによって調節されます。
PTHは骨に蓄えられているリン酸カルシウムを溶出させますが、腎臓からの再吸収は抑制されるため結果として濃度は低下します。
血清リン濃度が低下すると、活性型ビタミンDが産生されて骨からのカルシウム溶出が促されます。血清Ca濃度が上がるとPTHの分泌は低下し腎臓におけるCa再吸収は抑制されますが、リンの再吸収は促進され、血清Caは低下・血清リンは増加します。
FGF23は線維芽細胞増殖因子23の略。利尿作用をもつ分子で、リン濃度が上昇すると骨細胞から分泌され、尿細管でのリン再吸収を減らし血中濃度を下げる働きをします。

Pの作用
リンはATPや核酸、補酵素の構成成分として存在し、エネルギー産生や遺伝、脳神経系の機能維持にかかわります。
また、タンパク質にリン酸がついたり外れたりすることで作用を発させる、細胞のスイッチの役目があります。
例えば、インスリンがインスリン受容体を刺激すると細胞内のタンパク質がリン酸化をおこしていき、グルコースの取り込みを行っていきます。
Pが多いと/少ないとどういう症状が出る?
Pが多いとき
リンが多いときは下記の症状が起きます。
- テタニーやしびれ、痙攣
- 血管石灰化・動脈硬化
- 腎不全・呼吸不全
- 骨の脆弱化
リンが血中に増えすぎると、血中Caと結合しリン酸カルシウムとして沈着を起こします。
このとき、低Ca血症になるためテタニーやしびれ、痙攣をおこします。
慢性的には沈着したリン酸カルシウムにより動脈の石灰化、それに伴う動脈硬化がおこります。特に腎臓に沈着すれば腎不全、肺に沈着すれば呼吸不全を起こします。
また、血中Ca濃度低下を補おうと骨からCaが過剰に遊離するため骨は弱くなっていきます。
Pが少ないとき
リンが少ないときは下記の症状が起きます。
- 筋力低下
- 意識障害
- 心不全
これはリンがエネルギーであるATPに必要なものであり、リンが減少するとエネルギー不足になることから起こります。
筋力低下は横隔膜という呼吸に重要な役割がある筋肉におよぶと呼吸が障害され死に至ることがあります。
どういうときに減ったり増えたり??
増える時
原因としては以下のものがあります。
- 慢性腎臓病
- PTH低下
- 腫瘍崩壊症候群
- 横紋筋融解
- 加工食品の多量摂取
慢性腎臓病やPTH低下の場合、排出ができず蓄積していくため濃度は増加します。
腫瘍崩壊症候群や横紋筋融解は細胞内に含まれているリンが血中へ放出されることで濃度が増加、加工食品は含まれるリンの吸収率が高く、血中濃度が上がりやすいためとされています。
減る時
原因としては以下のものがあります。
- リフィーディング症候群
- インスリン投与後
- ビタミンD欠乏
- PTH増加
リフィーディング症候群とは飢餓状態で代謝が低下しリンの使用が少なくなっている状態の人が、急激に栄養を摂ることでリンが消費されて様々な症状がでることをいいます。この時、ATP産生やインスリンによる刺激で細胞内のリンの消費が急に行われることで結果として血中リン濃度がさがります。りフィーディング症候群になると意識障害や呼吸不全、心不全などを起こします。
ビタミンDが欠乏すると小腸からのリンの吸収が低下し、PTHが増えると尿からの排泄がそうかし血中濃度は低下していきます。
Pの多く含まれている食べ物

リンが多く含まれている食べ物は上記のようなものになります。
基本的にリンは細胞膜や細胞質に多いので、タンパク質をとると必然的にリンも多くとることになります。また、加工食品の添加物にリンが多く使われているため、インスタント食品や清涼飲料水を摂りすぎると摂取量は増えます。
さいごに
今回はPについてお話をさせていただきました。
少しでもお役に立てれば幸いです。
今後他のミネラルについても書いく予定です。
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