前回から始めたビタミンB群の解説、今回はその中の「B2」についてご紹介です。
あまりなじみがないかもしれないビタミンB2ですが、口の荒れや眼の症状がある人は一読してみてください。
- ビタミンB2って何に役立っているの?
- 病気にはなにがあるの?
- どんな食べ物に含まれているの?
といった疑問にお答えできればとおもいます。
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ビタミンB2の作用とは?
ビタミンB2は別名を「リボフラビン」といいます。
脂質の代謝にとって非常に重要な役割を担っており、抗酸化作用を助ける働きもあります。
ビタミンB2は蛋白と結合した形であるFMN(リン酸が1つ結合した形)やFAD(FMNにAMPが結合した形)として食品中に存在します。
食事を行うことで消化されて、タンパク質と分離されて小腸から吸収されていきます。
吸収された後は血液中を運ばれて細胞内に入り、ATPによってリン酸化されFMNやFADに変換されます。それらが還元されるとFMNH2やFADH2になり、酸化還元反応を行う酵素の補酵素として働きます。
1日の必要量
成人男性では1.4~1.6㎎
成人女性では1.2㎎
ビタミンB2に関連する病気
ビタミンB2は水溶性のため、不足によっておこる病気はありますが、過剰症は普通はありません。これは過剰分が尿として排出されてしまうからです。
欠乏症
ビタミンB2は体内でタンパク質結合して存在しているため、急激に欠乏してしまうことはありませんが、長期間摂取が不足すると欠乏してきてしまいます。
欠乏してしまうと変化がまず現れるのは皮膚や上皮組織などの細胞の入れ替えが早い組織になります。
そのため、症状としては「口唇炎」「口角炎」「舌炎」そして「脂漏性皮膚炎」といったものが起こります。
また、眼にも症状が現れ、「視力低下」「まぶしい」「涙がでる」などがあります。
しかし、これらの症状はビタミンB2単体の欠乏でおこるというよりも、他の栄養素の欠乏と同時に起こるようです。
過剰症
前述のように過剰分は尿として排出されるため基本的には過剰症はありません。
しかし1日に400㎎以上の摂取をすると下痢や多尿が起こる可能性があるといわれています。
どんな食べ物に含まれるのか
ビタミンB2は様々な食品中に多く含まれます。
特にビタミンB2が多く含まれている食べ物としてはイラストの通りですが、卵や納豆、サバなどがあります。
他にもチーズなどにも多く含まれています。

加熱をしてもビタミンB2は安定していますが、アルカリの環境や紫外線には弱いためベーキングパウダーなどのアルカリ物質と混ぜると壊れてしまいます。
さいごに
今回はビタミンB2についてその役割や各種病気、含まれる食品などを紹介しました。
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