「健康診断で血圧が高いと言われたけれど、何をすればいいの?」
高血圧と分かったとき、まず気になるのがその後の対応ではないでしょうか。
高血圧の治療では、いきなり薬を飲むことだけが選択肢ではありません。血圧の高さや年齢、持病などを確認しながら、生活習慣の改善や薬による治療を組み合わせていきます。
今回は、高血圧と分かったらまず何をすればいいのか、薬を飲む前に知っておきたい治療と生活習慣について解説します。
高血圧と分かったら、まず何をする?
高血圧と指摘されたからといって、血圧の数字だけを見て治療方針を決めるわけではありません。
まずは本当に血圧が高い状態なのかを確認し、そのうえで、
- 血圧がどのくらい高いのか
- 年齢や生活習慣
- 糖尿病や慢性腎臓病などの持病があるか
- 心臓や腎臓などに影響が出ていないか
- 脳卒中や心臓病などのリスクがどの程度あるか
といったことを総合的に考えます。
そのため、高血圧と分かったら、まずは家庭血圧を正しく測り、自分の血圧を把握することが大切です。

高血圧の治療では生活習慣の改善が大切
高血圧の治療では、生活習慣の改善が重要です。
特に意識したいのが、
- 減塩
- 適正体重の維持
- 運動習慣
- 飲酒量の見直し
- 禁煙
- バランスのよい食事
などです。
すべてを一度に変える必要はありません。
自分の生活の中で取り組みやすいところから、少しずつ改善していくことが大切です。
まず取り組みたいのが「減塩」
高血圧の生活習慣改善で、特に重要なのが減塩です。
食塩を多くとると、体内に水分がたまりやすくなり、血液量が増えることで血圧が上がりやすくなります。
減塩というと「味の薄い食事を我慢して食べる」というイメージがあるかもしれません。
しかし、調味料の使い方を工夫したり、加工食品や外食の頻度を見直したりするだけでも、減塩につなげることができます。
具体的な減塩の方法については、次の記事で詳しく解説します。

運動も血圧を下げるために大切
運動習慣をつくることも、高血圧の改善につながります。
ウォーキングなどの有酸素運動を中心に、無理のない範囲から始めてみましょう。
「運動をしなければ」と考えて、最初から長時間走る必要はありません。
まずは歩く時間を増やす、エレベーターではなく階段を使うなど、日常生活の中で体を動かすことから始めてもよいでしょう。
体重が多い場合は、体重管理も重要
体重が多い場合には、体重を適正な範囲に近づけることも血圧の改善につながります。
ただし、短期間で急激に体重を減らそうとする必要はありません。
食事内容を見直したり、運動量を少しずつ増やしたりしながら、無理なく続けられる方法で体重を管理していきましょう。
お酒は飲みすぎない
飲酒量が多い場合には、飲酒量を見直すことも大切です。
「毎日飲んでいるから、いきなり完全にやめる」という必要はありません。
まずは飲む量や頻度を確認し、減らせるところから少しずつ見直してみましょう。
禁煙も大切
喫煙は血圧や心血管疾患のリスクに関係します。
高血圧と分かった場合には、禁煙についても考えてみましょう。
自力での禁煙が難しい場合には、禁煙外来など医療機関に相談する方法もあります。
生活習慣を改善すれば、薬は飲まなくていい?
「生活習慣を改善すれば、薬を飲まなくてもいいのでは?」
そう考える人もいるかもしれません。
しかし、生活習慣を改善したからといって、必ずしも薬が必要なくなるとは限りません。
薬による治療が必要かどうかは、血圧の高さだけでなく、年齢、糖尿病や慢性腎臓病などの持病、心臓や腎臓などへの影響、将来的な心血管疾患のリスクなどを総合的に判断します。
血圧がそれほど高くなく、ほかのリスクも低い場合には、まず生活習慣の改善を行いながら経過を見ることもあります。
一方で、薬による治療が必要な場合には、生活習慣の改善と並行して薬を使用します。
高血圧の薬はどんなときに使う?
高血圧の薬は、血圧を下げるために使用します。
ただし、「血圧が○○以上なら必ず薬」というように、数字だけで一律に決まるわけではありません。
血圧の程度に加えて、
- 年齢
- 糖尿病
- 慢性腎臓病
- 心臓病
- 脳卒中の既往
- 臓器障害
- 心血管疾患のリスク
などを考慮して治療方針を決めます。
また、治療を始めた後も血圧の推移や体調などを確認しながら、薬の種類や量を調整していきます。
高血圧の治療は薬だけではない
高血圧の治療では、薬を使って血圧を下げるだけでなく、生活習慣を改善することも大切です。
その目的は、単純に血圧の数字を下げることだけではありません。
高血圧を適切に管理することで、脳卒中や心臓病、腎臓病など、将来的な合併症のリスクを減らすことが重要です。
そのため、薬を飲み始めた場合でも、減塩や運動、体重管理などの生活習慣の改善は続けていきます。
高血圧になったら、できることから始めよう
高血圧と分かったからといって、最初から生活をすべて変える必要はありません。
まずは家庭血圧を測る、食事の塩分を少し減らす、今より少し歩くなど、自分が取り組みやすいところから始めてみましょう。
必要であれば医療機関で相談しながら、薬による治療も組み合わせていきます。
高血圧は短期間だけ頑張れば終わるものではないため、無理なく続けられる方法で長く管理していくことが大切です。
まとめ
高血圧の治療では、生活習慣の改善が基本となります。
減塩、運動、体重管理、飲酒量の見直し、禁煙など、できることから少しずつ取り組みましょう。
薬が必要かどうかは、血圧の高さだけでなく、年齢や持病、合併症などを含めて判断します。
薬を使う場合でも、生活習慣の改善は続けていくことが大切です。
まずは自分の血圧を正しく知り、無理なく続けられることから始めてみましょう。


コメント